なって大破していたニュースが報道されていました。大変貴重な車ですので残念なはなしで
した。実際にこの当時の貴重な物には、ある面採算をど返しして製造された物も少なくないと
思います。時計も同じで機械式腕時計が1950年代から60年代初頭までの物は大変手間をかけて
造られている物が多いです。今回紹介しますクロノスイスオレアも同様に手間のかかったモデル
です。
この時計はＴＡＧホイヤーの前身のエドワードホイヤー社に在籍していました
ゲルハルト・ラング氏が古き良き時代の時計を未来に残そうと起こしたクロノスイス社から
発表された腕時計で、ラング氏がホイヤー社を退社した後、手に入れた時計愛好家真髄の
名作手巻きムーブ、マービン社のキャリパー７００を再整備して搭載したモデルです。
このムーブは1952年から30年あまりマービン社で製造された手巻きの名作ですが、マービン社
自体会社がなくなり、幻のムーブとなりました。なお5年ほど前に投資家グループが資本を投入
してマービン社が復活しました。（昔の機械は手に入りませんが）
また、文字盤も今となっては大変貴重なエナメル文字盤で大変手間のかかる手造り品です。
このエナメル文字盤ができる会社は世界で1社のみである会社が買収したため
残念ながら、製造終了となった腕時計です。
価格は、税別５５万円ですが、内容からしましたら倍の価格がしてもおかしくありません。
派手な時計ではありませんが、使えば使うほど味のある腕時計です。
