温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

一旦3時に目覚め、またすぐ寝れて今朝は7時に起きた。

朝食は山形産蕎麦を岩手産ねぎと茹でて食うた。デザートは山形産ミニトマト。

ジムのアルバム「ジム・ホール・ライブ」をレコードで聴いた。

シャツのほつれたボタンをしっかり付けた。

宮岡慶太→関根英雄→加納樹麻→田村陽介→シシド・カフカと、これ迄ライブ聴いとるドラマーをユーチューブで聴いて行った。

両国散歩に出掛け、昼食に両国「アンカー リョウゴク リバーサイド」に初めて入ってみた。頼んだん2850円のハロウィンパスタランチセット。タラトゥール、アンティパストミスト、揚げニョッキと南瓜のクリームスープ、メインに秋茄子のアマトリチャーナを選び、パン、コーヒー、デザートが栗と餡子の自家製パウンドケーキ。

満足して店出て、郵便局で金下ろし、スーパーで食料買うて帰宅した。

久し振りに筋トレを20分した。

風呂に小一時間浸り考えとった。自由民主党の新総裁が決まったが、第一回投票の結果見て裏金議員と反日な旧統一教会に支援受けた議員の多くが推薦人やった高市早苗がてっきり次の首相やなと思うたが、今年買い物しとらんのかインフレの懸念あるのに「金利を今、上げるのはアホやと思う」とアホな発言したせいなのか上位2名の決選投票結果は逆転負け。「どなたが推薦人になってくださったかは知りません」とアホ発言もしとったしな。推薦人に御礼せんのやろか?それにしても、第一回投票で小泉進次郎の党員党友獲得票が61も。総裁選で無知晒し続けた進次郎なのに、選んだ党員党友の皆さんって蛮勇あるなあ。

友人達にメール送付した。

牛乳飲みながら駒野逸美→三寺順也→三塚知貴→上杉優→志賀聡美と、これ迄ライブ聴いとるトロンボーン演者をユーチューブで聴いた。

夕食はブラジル産鶏肉、茨城産チンゲン菜、長野産ぶなしめじを炒めて食うた。デザートはグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。

友人にメール送付した。

 

 

睦月に会うたG君から二冊渡されとったが、その一冊『富士五湖氷結の殺人』を読んだ。梓林太郎の小説を読むのは初めてやった。

先々週会う前の前々日になって慌てて読んだがな。前日には、昼にごっつ久し振りにTあき君、夜はHちゃんと食事一緒に摂る約束あったんで読めぬからな。

主人公は元警視庁の刑事。今は45歳で私立探偵。

[姿を消した女は被害者か、それとも?

大衆新聞「日刊社会」に、投書が匿名で送りつけられた。それによると、女優の卵の梅宮汐里が数日前から行方不明だという。しかも彼女は警視庁の杉下管理官の隠し娘であると書かれていた。警察のスキャンダルになりかねない告発の真相解明のため、私立探偵・小仏太郎は汐里の母親を訪ねるが、「富士山の近くの湖」に行くと言い残し旅行に出かけていた。小仏は富士五湖へ向かうが、謎の死体が発見されて……]と裏表紙にあります。

世田谷区上祖師谷で月のない真冬の深夜、公園に居る黒装束の男が拳銃を発砲した。それが前置きや。

かつての警視庁の同僚やった東大出の警部安間善行から「いま、どこにいる?」と電話が入るところから始まる。「用件は会って話すが、おまえの身にかかわる重要なことだ」

大衆新聞「日刊社会」に送りつけられた匿名の投書には小仏太郎と梅宮汐里が恋人関係と記されとりますんや。

そして、杉下直樹は小仏太郎の元上司なんですわ。

小仏は部下の神磯十三に運転させ富士五湖へ向かうたが、周辺の観光地で起こった殺人事件は一件だけやなかったがな。

一人は大竹彩佳23歳。昼間は不動産会社勤務し、夜は歌舞伎町交番近くのクラブ「メンバーズA」で働いとった。

もう一人は青木ヶ原樹海の豊かな緑に囲まれた富岳風穴の中で倒れた女性。洞窟内の平均気温は3度。アナフィラキシーショック誘発招くような条件与え、放置しとかれたんで死んでまった。曽根崎素子24歳で、昼間は印刷社に勤務し、夜は歌舞伎町のクラブ「万沙花」で働いとった。

杉下直樹はふたり目当てで彼女達が働く二店に度々通うとったがな。

これって、杉下が殺しに関わっとるかもと思わせて実はちゅう展開やろな、と読んどった。

或いは、ドイツとソ連の二重スパイやったリヒャルト・ゾルゲみたいなんが犯人で、国際犯罪なんやろかとも想像大きく膨らませた。

けれど、杉下直樹に恨み持ち彼をごっつ困らせたい奴が事件起こしたんやろちゅう展開に。隠し娘である汐里連れ回しとるのもその一環らしい。

品川則夫と名乗る男が、曽根崎素子と汐里と一緒に忍野八海の民宿に宿泊したのが分かる。

杉下直樹と親しかった大竹彩佳と曽根崎素子、ふたりの殺害犯は同一人物と見立てる。

ほな、品川則夫とは誰なんか?

意外にも梅宮汐里が無事戻って来たんや。

犯人は計画的でねちっこい割には杜撰や。或いは狙いがあっての事やろかと考えるわな。

犯人の動機は何なんやろと読み進めたがな。

汐里はドラマ制作のプロデューサー云う品川則夫にテレビドラマ出演を餌に富士五湖へ誘い出されたんや。彼女は自分同様甘い話を持ち掛けられて富士五湖に来た大竹彩佳の事件も曽根崎素子が亡くなった事も知らんかった。

汐里の記憶から描かれた似顔絵によって、品川則夫と名乗る男は人気俳優染井の元マネージャー滝沼省一なのが分かる。彼女の口から拳銃を持っとる事も分かる。

では、警視庁の刑事部管理官杉下直樹と滝沼省一の接点は何なんか?

小仏太郎は、老婆居る杉下家に押し入り拳銃奪って所持しとる滝沼省一の現住所を突きとめ本人に会う。容疑者は惚ける。

そして、滝沼省一は目黒署に一晩泊められ、警視庁本部に移され事情聴取された。家宅捜索の結果、自宅マンションに隠していた拳銃パイソンが押収された。

動機は耳を疑うもんやった。そないな動機で二人も殺すか。幾ら父親の介護に疲れ果てとってもなあ。釈然とせぬ。

だが、実際に常識人は首捻るそんな薄弱な動機で人殺すんかちゅう事件が少なく無いのも事実や。

それにしても被害者は報われぬわなあ。可哀想ったらありゃせん。

出頭した杉下直樹は辞表を警務部長に出した。

杉下直樹、女好きは兎も角、拾った実弾装填の拳銃を不法所持し、しかも公園でそれ発砲しとったんでは懲戒解雇やろ。

滝沼省一の行動も理解し難いが、杉下直樹の行動も理解し難いでえ。

この作品、私立探偵・小仏太郎のシリーズなんやが、彼は葛飾区の亀有駅から徒歩3分のビルの5階に探偵事務所を開いとる。3DKで一室は住まいや。部下には神磯十三(イソ)32歳、下地公司郎(シタジ)41歳、山田エミコが居る。

小仏太郎が私立探偵になった経緯やが、当時警部補やった安間善行が運転する警察車両が飛び出して来た女と接触事故起こしてしもた時、「あんたは、辞めるな。東大出の警察官が中途で辞めたら、再就職はむずかしい」云うて、同乗しとった小仏が身代わりになって退職決めたんや。男気全開でんなあ。

そんな小仏太郎とイソの絡みにニヤリとする物語でっせ。世間の規範から遠く離れた場所に住んどるイソがええ味出しとる。