ジャズサックスの方にはクラリネットを掛け持ちするのに向き不向きの方がおります。私の周りにもクラに挑戦しているサックスプレーヤ―が複数おりますがサックス事態のリードの硬さにより難易度に違いがあります。
私が提唱しているクラのアンブシャーとは吹奏楽やオケでも通用するフラジオのシドをしっかり出すためのものです。サックスのアンブシャーでもクラリネットは音がでますがサックス的な音になりますし、また、フラジオも少しニュアンスの違う音色となりますから。
ところでアンブシャーについての本編の記述ですがマウスピースの角度もクラとサックスでは異なります。クラは斜め下です。45°を上回ることはありません。逆にサックスは45°を下回ることはありません。クラはマウスピースの斜めのところに一旦息を当てて吹く。サックスは当てずに直接吹くという感じでしょうか。これとアンブシャーの組み合わせで音が変わってきます。
ジャズサックスを吹く方にはリードの硬さについて二通りの方がおられます。
①リードが硬めの方
②リードが柔らかい方
どちらの場合も口の下は梅干し型です。
①の方は比較的短期間にフラジオのドまで出せるようになります。梅干しをつくらなければいいのですから。梅干しをつくらないと下の歯とリードの間の下唇のところの肉帯の幅が狭くなります。
クラリネットでは
リードがのっかる下唇は口の中心に向かう筋肉の動きがあります。
そして下の歯のすぐ上のところにリードが乗ります。また、それとは反する方向に回りの部分を引きます。リードに接する幅は狭い範囲です。これがクラリネットの音を作ります。
ジャズサックスでは
クラと同様に中心に向かう筋肉の動きがあります。さらにその下側の部分の筋肉を上側の中心に向かわせます。するとリードに接する肉帯の幅は広くなります。この時梅干しが発生するのです。
上唇はクラ/サックス共同じで中心に向かって空気がもれないように押さえます。
何れの場合もリード直下の下唇部分を筋肉で硬くします。そうしないとすぐ切れて血が出てきます。血がでてくる人は筋肉の使い方を誤っています。筋肉で緊張していない部分を下の前歯とリードで挟んだら一発で切れ出血しますから。
②の方はクラもリードが柔らかくないと吹けませんのでどう頑張ってもシドは無理です。また、フラジオの音程が低めになります。
結論です。
クラを吹く時は、リードは硬めにする必要があるということです。そして梅干しを作らないということです。
また、別のところで書きましたように口の中の形を口笛で高音を出すようにするとさらに楽にシドが出るようになります。
リードを硬めにすると練習をさぼれません。筋力というものはすぐ衰えますので、毎日の練習が必要となります。サックスとクラを両立するのはなかなか大変なことなのです。
なお、私は59歳の時テナーサックスを購入しました。それまで、アルトより低音の楽器を吹いたことがありませんでした。上記の方法でテナーを吹きましたところ低音が全くでませんでした。テナーで低音を出すためには特別な技術がいります。それは口を”も”の形にして口の周りの筋肉でリードを支えるということです。この時梅干しができます。リードの周りでは筋肉を寄せますが外周の筋肉は車のスポークのようにリードを支えるのです。これに慣れるのに4か月かかりました。両側斜め下のところの筋肉が発達したときはほっとしました。それで低音が安定したからです。
アルトとテナーは同じような楽器ですが別物です。