ねぇ上澤津
俺、ライブで ”あの夏が聴こえてくる” を歌っていいかな?
あの歌 好きなんだ
織田哲郎さんが俺にそう言ったのは
もうかれこれ10年以上も前のことだと思う
上澤津には音楽を離れた時期が2度あった
そんな時は決まって 音楽だけではなく仕事も八方塞がり
About 15 Years Ago
上澤津が経営する小さなロカビリーショップに
「久しぶり!」って突然あらわれた My Superstar 織田哲郎
クリームソーダの山崎社長に拾われMAGICを始めた頃
俺は住む部屋もなく友人の部屋を転々としていた
母も失い もう帰る場所なんてどこにもない
ボストンバッグの中の数少ない財産
宝物だった古いウオークマンと麻布十番のレコード屋で買ったカセット「LIFE/織田哲郎」
そのタイトルソング「LIFE」が いつ折れてもおかしくない上澤津の夢を支えてくれていた
スターは手の届かないところにあるものだ
たとえばペテルギウスは約5,000兆Kmも向こうにある
でも何故か スーパースターは2つ目の信号を左折して約500メートル
ドン突きの東シナ海を見渡すシーサイドにいた
東京の暮らしを捨てて、上澤津が最終的に移り住んだ街は
奇遇なことに 織田さんの沖縄の部屋と目と鼻の先
狭い島だからね 共通の知人も少なくなかった
そんな不思議な縁が アメリカンヴィレッジで上澤津に手招きしてくれていたんだ
さて本題の「あの夏が聴こえてくる」
織田さんの歌声で耳にしたのは約30年前
MAGICのために用意してくれた贈り物は
まだ歌詞が乗っていないメロディをラララ的に口ずさみ
アコギ1本でラジカセ一発録りしたカセットテープだった
その曲を「歌っていいか?」とスーパースターから訊ねられた俺は
すでにボーカリストではなくなっていて
織田さんの「あの夏」を聞いてみたい一人のファン
そして あんなに素敵な曲を放置している情けないシンガー
2つの人格を持て余す やるせない男だった
それからまた織田さんのライブに足を運ぶ機会が増え
もう音楽なんて聴きたくなかったはずの俺を
数年ぶりに聴いたLIFEが揺り起こしてくれました
仕事を頑張って金持ちになろう
そして俺がスポンサーになって上澤津に音楽をさせてやろう
壮大な計画に随分と時間を要してしまったけれど 今 ようやくその時が訪れている
上澤津が音楽を離れたきっかけはJAZZBILLY の解散
だから上澤津の復活にはJAZZBILLYの再生が不可欠
そしてそのJAZZBILLYのアルバムは
尊敬する先輩がMAGICに書き下ろしてくれた「大切な歌」に
もう一度 息吹を与える作品にすると心に誓ってきた
念願であり リベンジでもある JAZZBILLYのアルバムをリリースしました
織田哲郎さんもコーラスやギターで参加してくれて
とてもハッピーな、そしてクールな作品に仕上がっています
そしてそのリリース直後のタイミングで
まるで「おめでとう!」のメッセージのような YouTubeを発見しました
下の画像をクリックして、ぜひご覧ください!
あきらめなければ、夢って叶うんだね
時には2つ同時に