最近、我が姪っ子に会うたびに、
使っている言葉が増えていっていることに気づく。
もうすぐ2歳の姪っ子。

たどたどしい言葉も多いけど、
きちんと使い分けている場面も多々ある。

あっと。<ありがとう>
いたらきまーす。<いただきます>
おった。<おちた>
など。


この1ケ月くらいでどんどん吸収して、
使える言語が増えている。



・・・・すごい。




正直、そう思う。



この前も、おもちゃの動物をいろいろみせて、
「これ、何?」
って聞いたら、
「カニー」

プラスチックで形作られた真っ赤なカニの模型を
瞬時に、カニと判断した。
・・・・・すげ。


ピンクのエビをみせたら、
「ビービー」
といって、魚と判断できなかったので、
「これは、今日食べたエビフライのエビよ」
と言うと、
「えーび。えーび。」
おおおぉぉぉ。これまた、言ってのけた。


なぜか、真っ青なタコもいた。
「これは?」
「・・・・???」
困っていた。
確かに、そーだよな。真っ青だもんな。
そう思いながら、
「これはタコ。」
と言って、タコのまねをすると笑顔で
「たーこ。キャハハ。」
言えた。


その後も、同じ質問をくり返して同じように
ゼスチャーなども交えながらレクチャー。


バイバイするときに、
「え。え。え。は何だった?」
そう聞くと、
「えびーーーー!!!」


完璧に、えびを習得した。。。。
    (-。-)


幼児英語用の軽快な音楽と歌の入ったCDを
生後半年くらいから、車の中などで聴かせていたらしく、
そのCDが車の中で流れると、ハッと気づいて
「What's your name~? What's your name~?」
というそのメロディーを、今ではたどたどしくもつぶやく。
カタコトで唄っているのだ。
メロディラインを追って、一緒に歌っている。




おもしろい話がある。
ある日、姪っ子はりんごをみて言った。



「あっっぽぉーぅる」


これには、家族中が驚いた。
家中の誰よりきっと正確な発音とアクセントで
いきなりりんごを「Apple」と判断した。

それまでの間、誰かが姪っ子に対して
りんごを見てはなんちゃって英語で、「あっぽ~る」なんて言って
おもしろがって遊んでいたのだろうけど...


ある日突然、めいっこは、りんごを「Apple」と認識したのだ。
ヘレン・ケラーが、水を「Water」と言った...そんな瞬間。



姪っ子の脳内をのぞいてみたい気持ちでいっぱいだ。
子どもっていうのは、こうやって言語を習得していくのだろう。
あまり身近にこんなチビッ子がいなかったので
あたし的には、すごく神秘的な過程に思えてならない。

世の中の、父さん、母さんは、こんな体験をしてんだなぁ。
すごいなぁ。
そんな風に感じる、今日この頃。


大人になってからの言語習得とは、また違う。
なんせ、このチビッ子達は、全てが未知な世界な訳だから。
言語をもっていない世界に言語が入ってゆき、
ものすごい勢いで吸収してゆく。


言葉を習得し、対相手に対してその言葉を利用して
チビッ子なりにきちんとコミュニケーションをとっている。
その言葉を聞いて、相手が嬉しそうに反応すると
姪っ子もとても笑顔になる。


「この言葉、あってんのねぇー。また使ってみーよっと。」

そんな風に、思っているのかもしれない。



あたし達が、英語を使って会話している時と
本質的には同じなのかもしれない。

要は、間違っていようがなんだろうが、
怖がらずに、使ってみればいい。
シンプルに、それだけなのかな。



先日、常用漢字が196字加わると大々的に新聞に掲載されていた。
どうやら、29年ぶりの改定らしい。
これで、常用漢字は2136字となったようである。
パソコンや携帯が普及し、書けなくても、変換して使う漢字も
多くなったためということだけれど、やはり常用漢字なので
小中学校では書き取りもきちんとできるように...とのこと。
追加の漢字が全部載っていたので、新聞を切り取って、
暇なときに書き取って遊んでみたりしたけれど、
けっこう難しい字がたくさんある。
・填<テン>
・戴<タイ>
・捗<チョク> etc. いつ使うのだろう。。。(+_+)

子ども達も大変だ。。。


昔、高校入試対策で買った厳選英単語帳には、1833語の
英単語が載っていた。これだけおぼえておけば、
高校入試レベルならOKというものだった。

そう考えると、常用漢字が2136字というと、
そんなに、大変なことでもないのかなぁと考えてしまいそうだけれど。



ノン。ノン。



漢字というのは、その1字に対して音・訓読みや送りがながある。
しかも漢字の組み合わせで、言葉は何倍にも増えていく。


そう考えると、日本語は英語を習得するよりも
はるかに気の遠くなるような道のりなのでは・・・・。
今更ながら、そう思った。



日本語を習得したい!という観点からいうと、

母国語が日本語でよかったー。
  しみじみ思う。



そして、姪っ子に負けないように
これからも、英語の習得に励みたいと感じた。




「あっぽぉーぅる」




先ずは、これからだ。





かしこ。