
「波紋」
主人公の家族は完全に崩壊中。
新興宗教にどハマりし、大量の水が家に並ぶ。
10年以上行方が分からなかった旦那が、突然帰って来て、癌だと告げる。
我が家も、一時期崩壊してた。
小学校高学年から高校くらいの時。
父はマルチのようなことを始め、保証人の判を押し、逃げられて多額の借金を抱えた。
高校を卒業後家を出ると、母もしばらくして家を出た。
父親もある日、東京に現れた。
差し押さえで、もともとボロボロだった家はもぬけの殻となった。
「波紋」の主人公は縋り、耐え、自分を押し殺す。
いいことなんてないが、祈れば助けて貰えると信じている。
筒井真理子さんの主演作は、いつもいい。
「よこがお」も「淵に立つ」も、彼女の演技にぐいぐい引き込まれた。
相手が光石研さんだ、完璧だ。
荻上直子監督の作品は、クスッと笑える。
「かもめ食堂」や「めがね」、笑えて、温かい気持ちになる。
今回はもっと深刻だ。
苦境に立たされてる主人公の問題は容易ではないが、その空回りが可笑しい。
ラストシーンは、かなり強引だ。
賛否分かれるだろうが、これは映画だ!
生きてりゃ、笑えることもある。
何とか前を向く主人公を応援しようではないか。







