今回の「漂流記 / 漫遊記」では、聞き慣れない言葉が二つ出てきます。
私には関係が無いと思われた方は、この記事は読み飛ばしてください。
何故か? あなたの時間を無駄にするつもりは無いからです。

但し、2型糖尿病の人はその限りにあらず。


1、ウェスタン・ダイエット
  何の事? はい、ファストフードと思ってください。
  典型的な例としては、ハンバーガー、フライドポテトかフライドポテトチキン
  それにコーラのような炭酸飲料。
  一時流行った、なんとなくアメリカンみたいな・・・食事のスタイル。

2、この記事の表題は、もともとは
  Does fast food make the immune system more aggressive in the long term?

  ここで使われている単語「aggressive アグレッシブ」。
  似たような状態でも、良い意味で使われるものと、そうではないものとが
  あるようです。 よい意味で使われる言葉としては、positive(ポジティブ)
  active(活発な)、それに対して aggressive は、
  攻撃的な、威圧的な、人に対して良くない感情を誘発させるような
  そんな言葉のようです。 国内では、なんだか良い意味みたいな
  勘違いがあったりしているようです。

つまり、ファストフードが嫌いで、アグレッシブな感情を好きになれない方は
この記事を読む必要は無いかと存じます。

但し、2型糖尿病の人は別。


何を隠そう。
このような記事を書こうとしている私は、典型的な和食派なのです。


ただね。 2型糖尿病改善のための参考には、なり得るのではないか?
と思い、じゃあ書いてみようか・・・とあいなったのであります。


2型糖尿病持ちではありますが、医学はまったくの門外漢の私のことです。
医学用語ならびにそれに関連する箇所の誤訳については
あなたの優しい心で、そっと、目をつむってください。


では、そこんとこ、ご了承を得たものとして、行ってみましょうか。



Does fast food make the immune system more aggressive in the long term?
長期に及ぶファストフードは、免疫系を攻撃的なものにするでしょうか?


Kamal Patel
最終更新日: 2020年3月10日



リンク https://examine.com/nutrition/fast-food-immune-system/



高脂肪、高糖質の「ウェスタン・ダイエット」食を食べたマウスは、
感染中に起こるものと同様の免疫システムの変化を経験しました。
これらの変化は、マウスが炎症を経験したときに、より強い免疫応答を誘発しました。

新しい研究の最近のプレスリリースによると、
長期的な「ファーストフード食生活は、免疫系をに攻撃的にします」。
それは、証拠や、確たる根拠がなく、事実であると主張するようなものでしょう。
それは実際に調査の結果と一致しているでしょうか? それを確認することにしました。



研究

この研究(2018年1月11日、journal Cellに掲載)は、脂肪と糖質が豊富な、
いわゆる「ウェスタン・ダイエット」がマウスの免疫機能に及ぼす影響について報告しています。

しかし、ただのマウスではありません。
それらはLDL受容体(*)を欠損するマウスでした:
家族性高コレステロール血症(*)の人々のように、彼らは遺伝的にアテローム性動脈硬化症
(動脈内のプラークの蓄積)を発症する素因がありました。

(*)LDL受容体

血中濃度が高まると動脈硬化の原因となることから一般に悪玉コレステロールとも呼ばれる

低比重リポタンパク質(LDL)コレステロールは、LDL受容体と結合して細胞内に取り込まれて分解される。

 

(*)家族性高コレステロール血症
遺伝的にコレステロールが高くなる病気のこと。

ウエスタン・ダイエットは全身性炎症反応を引き起こし、
マウスが通常の健康的な食事に切り替えた後、
それ(炎症反応)は消えていきました。

それは理にかなっているでしょうか?
私たちが食べるものが炎症に影響を与えることには間違いありません。

しかし、この研究は、ウエスタン・ダイエット食が自然免疫に関与する細胞に
「エピジェネティックな(*)」変化を引き起こすことを示したという点で際立っています。
基本的に、これらの変更により、以下に示すように、
通は隠されているDNSにアクセスしやすくなります。

(*)エピジェネティック
一旦つくと、容易にははずれないという意味。



国立衛生研究所のイメージ提供

マウスは、「前駆細胞」(感染と闘う白血球のほとんどno細胞)への有害な
エピジェネティックな変化を蓄積しました。
残念ながら、全身性炎症の消失にもかかわらず、マウスが通常の食事を再開したとき、
これらの変化は元に戻りませんでした。



それが意味すること

☞ マウスでの新しい研究では、脂肪と糖質の多い食事は免疫系をだまして
   感染症があると思わせ、白血球に後成的変化を引き起こすことが示唆されています。
   その結果、免疫系は炎症誘発性刺激により強くに反応するようにプログラムされてしまいます。



以上、ここまで。



いつも思うのですが、この種類の話は、本当に疲れますよね。
詳細に拘らないで、何を伝えようとしているのか。
その主旨が理解(感じ取ることが)できれば、上出来です。



では、休憩しましょう。

今回、お送りする動画は
ソ連だの、冷戦だのと言っていた頃には想像もできない。
ウクライナのミュージシャンが、アメリカで演奏するなんて。
ウクライナは地理的にも文化的にもヨーロッパに分類されますが
この演奏、どこまでがヨーロッパで、どこからがアジアなのか
わからない、不思議な演奏ですね。

ウクライナの音楽としては、ムソルグスキーの「展覧会の絵」が
有名ですね。


では、どうぞ。

DakhaBrakha: NPR Music Tiny Desk Concert