(1) 手洗いの基本

  スタンダード・プリコーション(*)では、手洗いは「他のいろいろ
な予防策とは独立した、最も重要な感染防御手段である」と述べ
られています。「感染を予防するための手洗い」は、日常の手洗
いと違って以下のような事項に注意して行います。

*スタンダードプリコーション 標準予防策


 ①指輪・時計を外します。爪は短く切ります。

 ②流水で洗います。貯めた水の場合、雑菌がその水の中で繁殖
  しているためです。

 ③石鹸を使って体液・血液・有機物を洗い落ちすことが大切
  です。これが付着した状態のままで高価な消毒剤をかけても
  消毒はできません。普通の液体の石鹸で十分です。(固形石
  は石けん置きや石けんそのものに雑菌が繁殖する)。

 ④「感染を予防する」という意識をもって丁寧に洗います。そ
  うすれば、洗っている時間は自然の20~30秒くらいになる
  はずです。

 ⑤洗い残しの多い指先・爪先、指のまた、親指のつけ根(握る
  ようにして洗う)、手首を意識して洗います。衣服は半袖が
  よいでしょう。長袖の場合も腕まくりをして洗います。

 ⑥蛇口の栓を閉めるときには、直接触れないようにします。自
  動や肘で開閉できる蛇口でない場合は、手を拭いた後、使い
  捨てのペーパータオルを1枚持って蛇口の栓を閉めます。

 ⑦使い捨てのペーパータオルを用いて濡れた手をしっかり拭き
  取り、乾いた状態で次の行動にかかります。湿った状態では
  菌などを余計くっつきやすくします。

 

 

 

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大阪大学保健管理室 スタンダードプリコーション(標準予防策)