我が家は家族全員 (3名) が介護施設かサービス付き高齢者住宅で働いています。
家族間で話題が合うかと言えば、そうでもありません。
少なからず利用者さんの個人情報に触れることになりますので
家では仕事の話はしないですね。
仕事で疲れて帰宅しているので、さらさら仕事の話をする気にもならないというのが実状です。
先週のことなんですが、うちのカミさんがこういう話を聞かせてくれました。
うちのカミさんが勤務しているのは居室が 100室以上あるサービス付き高齢者住宅。
昼間は医師が常駐していて、介護職のみならず看護師さんも夜勤している。
へぇ、凄いね。利用者さんに対して完璧な運営なんだね。
私はただただ感心するばかり。
さすがに利用者さんの数が多いので、施設 (サ高住は施設ではないが) で亡くなる利用者さんもあるという。
利用者さんが亡くなられた時は、館内で放送があって
「○月○日に、○○号室の○○様が亡くなられました」という具合。
お葬式も施設内で行う。
館内放送を聞き逃したとしても、お坊さんが施設に来るから
あー、誰か亡くなったんだってわかる。
私はますます感心するばかり。
ただね、そこで仕事をしているのだから利用者さんが亡くなったと聞いても何も感じないという。
あっ、そう。そんな感じだそうです。
それより仕事が忙しい。気にしている暇がない。
サ高住だが求人で、特別養護老人ホーム (特養) 経験者を獲得できた時は
職員たちは「良かった。助かったー」なんて感覚らしい。
それくらい仕事がハードらしい。
そんなある日。若い男性職員が夜勤を終えて朝に帰宅する頃に
うちのカミさんと少し言葉を交わしたという。
男性職員「昨夜は怖かったー」
カミさん「何があったん?」
男性職員「夜間の見回り (巡回) の時なんやけど
誰も乗っていないエレベーターの扉が開いてなぁ。」
カミさん「それで?」
男性職員「変だなと思いつつも、そこを立ち去ろうとしたら
後ろから誰かがついて来るような気配がして。
それで後ろを振り向いたら、誰もいない。
ところが、黒い人影のようなものが一瞬みえた。
あまりの気味悪さに、そこから逃げた。」
とまぁ、話はここまでなんですが。
思わず私は、凄い楽しそうな施設やないか。
ダブルワークで、そこの夜勤をやらせてもらえない? と言った。
というのは、この話を冷静に分析すると。
その夜勤担当の若い男性職員は、明らかな経験不足がうかがえる。
夜勤担当なんだから、その場面で怖いといって逃げたらアカンやん。
何がどうなのかを調べて、朝の申し送り (ミーティング) で施設長に報告するべきでしょう。
職務としては。
1、誰も乗っていないエレベーターの扉が開いた件では時刻を記録して
エレベーターの会社に連絡するべき。
機械を過信してはいけない。
2、黒い人影の件。何故調べない? 何故確認しない?
利用者さんの徘徊って、夢遊病のようにふらふら歩くだけじゃないんですよ。
職員に見つからないようにして、こそこそと館内をうろつく徘徊だってあるのに。
場合によっては、外部からの不審者かもしれない。
そんなことでは、利用者さんの安全を守れない
3、レビー小体型の血管性認知症の場合、その症状は
かなりホラーっぽいケースが少なからずある。
私が男性職員のことを経験不足だと言ったのは
認知症の周辺症状について、あまりにも知らなさすぎるように思えてならない。
どんなことであっても、施設内で起こったことは正確な情報として報告しなければ
介護夜勤には不向きであると。だってあんた、仕事でしょ?
このようなことをカミさんに話たら、うちのカミさんは
言っていることはわかるんやけど、
あんた (私のこと)、かなり頭の構造が変わっているわぁ。
俺の何が変わっているのか?
誰でも夜勤は気味悪いものやで。
あのなぁ。夜というのは地球が太陽に向かって背を向けた時間帯のことや。
ただそれだけ。それに今時、ほんとうの闇夜というものは無い。
そのことは望遠鏡を使って天体観測をやっている人に聞けばよい。
望遠鏡を使って天体観測をやろうとすれば、まず闇夜にほぼ近い場所を探すんだよ。
私は中学生だった頃から推理小説やミステリーが非常に好きで
そのうえに、41年間 コンピューター技術者として仕事をしてきた。
なので、どんな些細なことでも「これは何なんだ?」と思い、
時間がかかっても原因を調べようとする。
些細な現象も見逃さない、原因調査はコンピューター技術者の仕事なのです。
気味悪い介護夜勤でお困りの施設がございましたら、
どうぞ、この私にも夜勤させてください。夜勤1回、1万5千円から。
ということで、今回はこの動画でお楽しみください。
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