新型コロナウィルス感染防止のための自粛生活。
家の中にいても、何かやるべきことを探さなければならなかった。
自室に限り、段舎利を行い部屋をすっきりさせたり。
ふと見ると部屋の隅に何年も放りっぱなしの古いパソコンが置いてある。
うちのカミサンが使っていた Windows XP パソコンだ。
IBM Lenovo ThinkCentro
とりあえぞカバーを開けて中を調べてみる。
取り替えるべきパーツは何か。
もはや入手不可能と思われても、とにかく Amazon で調べる。
あった! 迷わず、Amazon で注文。
とにかく凄く古い仕様。
CD Bootできない。USB Bootできない。
Floppy Bootだけが可能。
MEM 512MB。HDD 80GB。
O/Sは何をいれようか? 悩む。
Slitaz Linux などと考えもしたが、何だかややこしそう。
いくら時間があったとしても、無駄にだらだら時間を浪費したくない。
迷った挙句、OpenBSD 6.6と決定。
Boot Floppyを作成しておく。
CDが必要かどうかは、また後の話。
インストール・ソースは、ネットワーク・インストールを前提と考え
インストールは ftp.nluug.nl としておく。
OpenBSD 6.6を選んだ理由:
「一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる」 この言葉、好きだな。
see also:
『UNIXという考え方』 スモール・イズ・ビューティフル (2001.3.8)
待つこと2日。Amazon からパーツが次々と我が家に届く。
すかさず、パーツを取り替え。
電源をいれてBIOSを立ち上げ、DEVICEの確認を行う。
よし!
Floppyでネットワークインストール。
インストール自体は以外にすんなりと終わった。
X.org も自動的に設定されている。
インストール後、再起動すれば startx で x-window が使える。
規定の window-manager は fvwm2。それでも良いと言えばそれまでだが。
ここは LXqt を選んだ。
その理由:
比較的処理能力の低いパソコンでもスムーズに動くように設計され、
「省エネ」且つ「高速に動く」デスクトップ環境のソリューションであるとされている。
動作に必要なリソースがLXDEやXfceよりも多いことは洪任諭(*)自身が認めている。
これについては、GTK+2を使い続けるわけにはいかず、GTK+3は
Qtよりもリソースを消費する以上、Qtは『悪くない選択』だとしている。
(*) LXDEのメンテナである台湾人プログラマーの洪任諭 (Hong Jen Yee)。
LXqt をインストール。再起動する。
確かに、驚くほど静かに動く!
この低スペックなパソコンで・・・ですよ?!
次にパッケージを追加していこう!
(日本語入力メソッド)
scim-anthy
(日本語font)
mixfont-mplus-ipa-20060520p7
mplus-fonts-063
(テキスト・エディタ)
laefpad
mousepad
(c言語・c++ 開発統合環境 非常に軽量)
Code::Blocks IDE
(グラフィックス)
lXImage イメージViewer
scrot Screenshot コマンド
(Web ブラウザ)
w3m
midori
(PDF Viewer)
apvlv
(Terminal)
Konsole
QTerminal
(色付き ls コマンド)
colorls
(JAVA)
JDK-1.8.0
drjava シンプルな JAVA統合開発環境
■ LXqt Desktop の外観。壁紙が目に優しい感じ。
■ テキスト・エディタ 何故か、この2つだけが 日本語がすんなり書ける
■ LXImage で画像を見る ImageMagick を使わなくてもこれで 画像形式変換ができる
■ 軽量 Web ブラウザ 2種類 w3m と midori
■ vi コマンドで 簡単な c言語 サンプル プログラム を書いて 実行させてみる
■ C言語/c++ 統合開発環境 Code::Blocks
インストールしたパッケージはこれだけ。
パソコンに負担をかけること無く、サクサクと動く。
満足!
今後も条件付きでの解除です。
自宅自粛は続くことでしょう。
現役引退して4年経過。もはや私はプロのプログラマーではない。
自分自身の楽しみのために「UNIXの精神」に従ってプログラムを書くだけ。
65歳、バタバタ・セカセカとプログラムを書いて何になる。
ただただ、自分自身が楽しむために。
さて、今回お届けする曲は
Herbie Hancock - Dolphin Dance
せめて夜だけは、おだやかに心静かにを願って
では、お聴きください。