昨日 10月29日 地元の公共施設の大会議場で
「認知症サポーター養成講座スタッフ」として
その活動に参加してきました。
これは、市の社会福祉協議会の要請を受けての
ボランティア活動です。
私は介護の仕事に携わりながら
キャラバンメイトとしての活動も行っています。
認知症サポーター養成講座スタッフって、何をするの?
それは、講師です。なんだか偉そうな。
あの、この分野で講師を務めるのは
上から目線では、駄目なんです。
共に学ぶ、一緒に学ぶ。
講座のテーマは、認知症当事者との接し方
認知症のご家族をどのようにしてサポートしていくか。
この為に、認知症について正しく理解しましょうといった
内容になっています。
介護の仕事をしていて忙しい中を時間をさいて、
なんでお金にもならないボランティア活動をするのでしょうか?
その答えは、認知症の方に対する差別的な視野・視点を変えたいからです。
偏見を無くしたいからです。
いつもテレビなどの報道番組を観て思うのは
なんで、あそこまで認知症は社会的問題だとかみたいな
認知症のことを、よく知らない人に
不安を煽るような報道をするのかと。
それは認知症をさも、大問題であるが如きの報道をすることで
ただ単に視聴率を稼いでいるだけの話です。
要するに、低俗な。
口汚い言い方をすれば、風俗業界をネタにしているのと同じレベル。
そこに人に対する尊厳は感じられますか?
マスコミは本当に人を大切にしているとお考えですか?
マスコミは本当に真実を伝えているとお考えですか?
憎むべきは、人に対する差別的な行為です。
なんで、わからないのですか?
もし、あなたが突然認知症を発症したとき
周りの人達があなたのことを、
さも遠いところから敬遠するようになったら。
当然、あなたは孤立します。
その後、寂しい人生を強いられることになります。
人は社会とのつながりがあってこその人です。
そこの点について、お考えいただきたいのです。
人は社会の中で活きる生き物です。
どんなに高齢化しようとも。
人は誰でも、他の人にこう言ってもらいたいことがあります。
それは、
I wish you to be here. I need you.
あなたがここに居てほしい。私はあなたが必要です。
かつてアメリカの有名な歌手の フランク シナトラは生前
人に対して、こう言っていた。
stick it to me.
困ったことがあったら、俺にに言ってくれ。
よその国では神の名のもとで憎しみ合い殺し合いまでやっている始末。
日本人だけは、この世で唯一の崇高な民族であって欲しい。
その為には、人に対する差別・偏見だけはしてはならぬ。
神戸新聞 10月29日の記事をご紹介しましょう。
門内繁子さん、82歳。認知症。当事者。
「認知症を隠そうとは思いません。
隠さなあかんことですか?
私は自然に生きたい。」
これですよ!