私が肺の病で入院したのは今年6月21日。入院した(させられた)のは神戸市内の医療センタ―。
神戸市立の医療機関。緊急性のある重病・重症患者の集まる所です。


当初、肺結核の疑いがあった私は個室に入り
そこから外へ出てはいけない状態でした。


テレビも無え。ラジオも無え。なによりここには電気が無え。
オラこんな部屋いやだー。こんな部屋いやだー。
新開地へ行くだー。
こんな部屋出て新開地の姉ちゃんと酒飲むだー♪


などと一人でアホ言ってても時間がもたんぞなー。もしー。
しかし私の頭は、やはりどうにかならんかー。
賢くなる薬を処方してもらえませんかー。先生ぇ様ぁ。
薬がある? それはアリガトゴジェーますだー。
何? 蚊取り線香粉にして蕎麦に振りかけ喰ってみろ?
それは、アホの坂田の歌詞やがなー。


言っておきますが、病院でそんなやりとりがある訳が無い。


6月24日のこと。しかたがない。看護師さんに「新聞買ってきて。朝日新聞」。
何も無い部屋で朝日新聞を何度も何度も読み返しました。

そんな記事の中から。

沖縄慰霊の日。





以下、朝日新聞の記事から抜粋。


玉城デニ―沖縄県知事のスピーチ。


沖縄言葉でのスピーチ。

御元祖(ウグワンス)から譲り受きてぃ。太平世願い愛(カナ)さしゃちゃる肝心(チムグクル)、
肝清さる沖縄人(ウチナーンチュ)ぬ精神(タマシ)や子孫んかい受け取らさねーないびらん。
幾世までぃん悲惨さる戦争ぬぬねーらん、心安しく暮らさりーる世界んでぃし、
皆さーに構築いかんとーないびらん。
わした沖縄御万人(ウチナーウーマンチュー)と共に努み尽くち行ちゅる思いやいびーん。


英語でのスピーチ。

We must pass down Okinawa's warm heart we call "Chimugukuru" and its spirit of peace,
inherited from our ancestors, to our children and grandchildren.
We will endeaver to forge a world of everlasting pease.
I am determined to work together with the people of Okinawa.


玉城デニ―沖縄県知事、素晴らしいと素直に思った。
ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに (ここ3回リフレイン)。
平和に向けた、心からの宣言(メッセージ)。
まるで ジョン・フィッツジェラルド・ケネディみたい。
胸に響いた。魂を揺さぶられた。心から頭を垂れた。
もしもこの世に神があるならば、
どうぞ玉城デニ―沖縄県知事と沖縄県民に幸あらんことを祈る気持ちになりました。


かたや安倍信三首相の、ありがたい ありがたい ごあいさつは


「沖縄の基地負担の軽減に向けて、確実に結果を出していく決意だ」そうです。
戦死者の慰霊の日に言うことと違うやろ。
なんで平和に向けたメッセージが言われへんねんな。
情けない奴っちゃなー。
あー、恥ずかしい。


当然、参拝者から「帰れ」などの怒号が何度も飛んだと新聞に書いてありました。



さて今回お送りする曲は「だんじゅかりゆし」。
日本語に訳すと「いかにも縁起が良い」みたいな意味でしょうか。
歌うは沖縄のベテラングループ、でいご娘さんです。
では、ごゆっくりとお楽しみください。


だんじゅかりゆし 〜 でいご娘