あのね、まあね。事情があって私は神戸に戻って来たんだけどね。
考えてみれば、私は64才なんだ。
俺がさ、歳とってんだな。
親が老人、あたりまえだわな。
要するに、てめえ60代てえのは
そういう年代なんだな。


これもまた、人生通る道なんだ。


そうだよ、俺もまた体ガタガタ。
ようもまた、介護が仕事で移乗・移動やれてるわ。
コルセットはめながら。
不思議にやれてるが、いつまでの話か。くそっ!!!


可能ならば、70代だろが80代だろが
体が持つならば末長くやりたい。仕事。


あの、お金の問題は確かにあるんだ。
だけどね、それ以上に社会とのつながり、社会での役割。
失いたくないんだな。


社会との関わり、失う。
まるで、生きながらにして幽霊。
いやだ!!!
一度、定年とやらで経験してるからね。


我が母校、滝川高校の向かいに住んで
ちょくちょくと滝川高校の野球部の練習を見に行く。


何故かちょっと熱くなる。
あいつら野球部の連中、愛おしい。本当に愛する。
強い体を持った、素直な心を持った。
おまえら、社会人になって世に出て行くのが楽しみだ。


思わず声掛けてしまう。
「いつでも、おまえらを応援しとるぞー。後輩よー!」


あいつら、動き止めて素直に私の言葉、聞いてくれる。帽子とってな。


そんなことやりながら、私が滝川高校野球部の若々しい部員達から
元気を貰っている。


敬具。