11月13日(月)明石市勤労福祉会館にて開催された
『介護予防と認知症予防のための運動』に参加してきました。




実は私の父が重度の認知症になってしまった後に
この講習を受ける理由は
一体今まで、何がいけなかったのでしょう?と
考える機会になるかと思ったからです。


講師の浅井剛氏は医師としてアフリカで暮らされていました。


以外だったのが、食べ物の話でした。その内容は
「炭水化物を控えめにして肉を食べましょう」でした。


「炭水化物は内臓脂肪の原因となり様々な生活習慣病の原因になります。
肉をしっかり食べて体質を脂肪燃焼型に変えていきましょう。」


何がいけなかったのでしょう?その1
私の父はご飯(白米)と小芋の煮物などの炭水化物中心の食事で且つ
まんじゅうやお菓子などの甘いもの好きなのです。

つまり、認知症に至った原因のひとつとして糖質と糖分の過剰摂取が
考えられます。


崇高クリニックの荒木裕院長はアルツハイマー型認知症を
Brain Diabetes(脳の糖尿病)と呼んでいます。


現代人は40代以降に何らかの生活習慣病を患うことが多いです。
なので30代後半から40代前半までには炭水化物燃焼型から
脂肪燃焼型に体質を変えることを考える必要があるように思えます。


次の講習内容は、自分にとって適切な(必要な)運動量を知ること。

運動強度(%) = ( (運動時心拍数 - 安静時心拍数) / ((220 - 年齢) - 安静時心拍数)) ) / 100

という計算式があります。
何だか難しいと感じた場合は、スポーツトレーナーや理学療法士などの専門家に
測定・計算をしてもらって教えてもらうのが良いでしょう。

そして運動は継続的に行うこと。運動するのに特別な道具は要らない。
歩くことが基本。何故なら、自分の体重を足で支えるのですから。
私ならば体重は55kg。つまり、55kgの重量を足で支えて移動することになります。


運動の目安は 30分から 1時間程度を2日間で3回(別に毎日でもかまわない)
とのことでした。


何がいけなかったのでしょう?その2
明らかな運動不足。昼間の運動不足は不眠の原因となりやすく
その結果として昼夜逆転が起こります。
その結果、体内時計が狂い体調不全の原因になります。
私の父は、やたらと病院から出される薬をまじめに飲んでいました。
薬は症状を緩和する手段の一つであって、病を治すものではありません。
薬を多用すれば、副作用もあるであろうに。
どうすれば薬要らずに近づけるかを考えるべきだったのです。


ここまでの結論は、食事と運動ということになります。


次の講習内容は、ながら作業。
ながら作業とは作業をしながら別のことも同時進行で行うこと。


分かりやすく表現すれば、女性は食事の支度をする場面がそれに該当するかと思います。
ご飯を炊きながら、おかずを作ったりはながら作業の典型ではないかと。
ながら作業の重要性は「脳への刺激」になるからです。


散歩する場合では、歩きながら数の暗算をするとか。
んー、これって状況によっては危険かもしれませんが。
例えが悪かったです。


PC(パソコン)操作も良いかも知れません。
常に両手を動かします。例えば、ブログを書くという作業は
常に両手を動かしながら、文章を考えます。
歳をとってからでも遅くない。
エクセルやワードが使える。年賀状ソフトが使える。
はがきに自分のお気に入りのイラストを印刷できる。
等のように。


どのような「ながら作業」が良いかは、人それぞれです。
その人にあった無理のない「ながら作業」で適度な脳への刺激を得ながら
尚且つ、生活意欲の低下を防げれば、尚良しです。


何がいけなかったのでしょう?その3
私の親世代は「与えられた職業は天職と思え」で定年までを過ごした世代です。
言わば、真面目に過ごしてきた世代です。
私の父は趣味のようなものが無いのです。つまり話題の合う人が極めて少ない。
これは性格に起因するのですが、人と仲良くするのが苦手。
なので家にこもることが多かったです。
唯一の楽しみであったワープロもメーカーサポートが無くなったりして
ますますふざぎこむことが多くなりました。
これでは脳への刺激や活性化は望めません。
これは家族であっても何をすれば楽しいのかはわかりません。
働き盛りの40代には、生涯続けられそうな趣味を持っておくべきです。
もし仕事が趣味だったら、定年後も自分のスキルを世の中の役立てるような。


「ながら作業」は脳への刺激なのですが、やはり本人にとって楽しいとか
やりがいを感じられることが継続のために大切でしょう。


さて如何でしたでしょうか。
何気ない内容に思えるかも知れません。が、しかし
非常に基本的で重要なことであると思います。


RDST(rdst 認知症 は認知症をrdstというテストで判定するもの)の
有用なリンクを張っておきます。


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認知症スクリーニング検査 The Rapid Dementia Screening Test日本語版