コンピューター関連、特にプログラマーとして
業務に従事していた頃のお話です。


よく若い人から
「プログラマー定年説」なるものを聞いたことがあります。


要するにプログラマーの定年は比較的早く
せいぜいが30代半ばが潮時であろうという説でした。


そういう事をいう人はおそらく
プログラミングを馬鹿にしているのではないか?
と思います。


と言うか、本当に何も知らない人なんだなって。


まず、こういう事を言う人はUnixを知らない人が多いです。
それから C/C++をきちんと学んでいない人とか。


2015年になったのに
Visual Basic 6 SP1 とかをいじっている人とかに
その傾向は高いようです。
今時 Visual Basic 6 をいじって
給料が貰えて生活できるなんて
なんて幸せな事でしょうか?
3ヶ月一昔のこの業界で
Windows 98 の頃のIDE(統合開発環境と基本Basic)・・・



おそらくUnix系の人には、そのような人は
傾向としては少ないと思います。


Mr.Dennis MacAlistair Ritchie(デニス リッチー)をご存知でしょうか?


C言語やUnixOSのFounderだった人なんです。


死ぬまで・・・生涯現役プログラマーであったデニス リッチー。
晩年は Plan9/OSの開発で Unixに新しいアイデアを盛り込もうとしていましたね。


プログラマー定年説を唱える方々は
貴方の言う定年がやってきたら
年金ももらえない年齢で
せいぜい自殺でもなさるんですな。


もう少し、コンピューターの歴史と
培われたテクノロジーを学ぶことでしょう。


オーレ ヨハン ダール(Ole-Johan Dahl)とクリステン ナイガード(Kristen Nygaard)。
この二人の偉人がオブジェクト指向を提唱したのは 1960年代。


60歳になった私がまだ中学生だった頃のお話なんです。
2004年だったでしょうか?
アメリカを訪れたクリステン ナイガードは
アメリカで出回っているオブジェクト指向に関する書籍を見て
「なんてことだ!これはオブジェクト指向の教育のためには何の役にも立たない」と驚き
アメリカの大学でオブジェクト指向を講義することにしたそうです。


私自身は二流.三流のプログラマーだったことでしょう。
しかし、コンピューターの歴史認識に関しては謙虚でいられます。


プログラマー定年説を唱える方々は
もっと視野を広く持たれる事が必要ではないかと考えます。


すっかり中国や韓国.台湾に遅れをとっている
そんな日本のコンピューター業界。


プログラマー定年説などと寝ぼけた事を言っていてもしょうがないです。
というか、長期にわたって物を考える習慣が必要でしょうか。


いずれにせよ、狭い視野で物事を考えないことが必要です。
アメリカの圧力で TRON/OS が非常に残念な結果になった日本。
何故日本の固有技術が弱体化されねばならない?


今の若い人には、そのような事も
少しは考えていただきたいと
そのように思う次第であります。


あんまりにも目先の事を考え過ぎで
未来に対するビジョンが無いように思えます。


しっかりしてください!
未来の IT技術者達。


男60歳。
本当に、エールを送ります。
応援しています。
だから・・・頑張ってね。