さて、今回のテーマは「困惑」です。
いくら世の中がハイテックになっても
依然変わらないのが
高校生あたりから20代に至るまでの時期です。


今振り返って思うと「困惑の時代」。


頭が子供のままなのに
体が大人に成長していく。
そのギャップが困惑を生み出すのであります。


私が高校(滝川高校)に入学した後の時代背景。


わかりやすく音楽で説明しますと
まさに困惑の時代に突入・・・でした。


実験的に異質なものをぶつけてみて
何が生まれるか?について暗中模索した時代。


1970年代にイギリスから
エマーソン レイク&パーマーとかイエスとかが
日本にやって来て公演を行いました。


今振り返ってみると、音楽の世界でのハードウエアの発達。
ロックの世界にロック以外の要素を持ち込んだ
異質なものを取り入れた
いわゆる「変態」みたいな音楽。


かたやラリー.コリエルやジョン.マクラフリンみたいな
ジャズの世界からロックにアプローチしてくるミュージシャンもいたり。


只今2015年。
あのような実験的な試行錯誤を繰り返した時代に
後世に残るような作品を創りえたでしょうか?


答えは否。


今までに無かったものを暗中模索しても
歴史的には、何も残せてはいない。


そうではないと仰るかたがおられるとしたら
どう思います?
ドビッシーの足元にも及ばない
そんな音楽のガラクタだらけ。


むしろアメリカのバーズやニッティ.グッリティなんかのほうが
後世に残る誠実な音楽を生み出していった。
そんな気がします。


私がブルーグラスやカントリーミュージックに引かれるのは
そんな暗中模索とは関係無く、地に足が付いた
しっかりとした音楽に
真に安心感と、音楽としての楽しみに触れることができた。
なのであります。


世の中がどのように様変わりしようとも
若い人達には勘違いしないでいただきたいです。


頭と体のギャップが生み出す困惑は
自らの冷静な判断と思考でコントロールするべきであることを。


そう、頭はあなたのケツの
1メートル上に付いてるでしょう?


あなたの頭の品質の良し悪しは関係なく
物事にたいして如何に誠実に取り組むかが
あなた方の運命を左右します。


スマホだのパッドPCだのの世の中になりましたが
これだけは忘れないでください。


1、ホームバウンド(郷愁)
2、シンシアリー(誠実)
3、クリードゥ(信条)


もしこの3つを見失うと
キング.クリムゾンのエピタフって曲がありますが
その曲のように困惑の世界に迷いこんでしまうでありましょう。


ちなみにキング.クリムゾンのエピタフは
「あまりにも困惑しずぎて
 私が死んだ日には墓標に困惑と書かれそうだ」という
イギリス流のジョークであります。


プログレッシブと言われているキング.クリムゾンの曲って
意外に歌詞はジョークみたいなのが多いんですよ。


変に真剣に考えないで
ジョークはジョークとして
笑い飛ばすようにしましょう。


そうやって困惑の世界からは離れましょう。


60歳の私が当時を振り返ってみて
現在、そのように思うのであります。


後に続く未来の大人達に
おじさんからアドバイス申し上げます。


では、どうぞこの曲を。


King Crimson - Epitaph