阪神大震災といえば、こういう思い出があります。
三宮で勤務していた時の事。
「なんかビールでも飲みたいなぁ。
そうや!久しぶりに新開地の八喜為(*)でも行ってみるか。
震災の時は、新開地の店閉めて元町で営業してた。
もう今頃は新開地店も復活してるやろう。
新開地は20代の頃から、よく遊んだ場所や。
懐かしいな。」
* 「はきだめ」と読みます。
「掃き溜め」と違います。念のため。
新開地の物凄く活気に溢れた串カツのお店です。
八喜為さんのホームページ
新開地について・・・
「久しぶりなんで、あっちこっちブラブラ歩いてみよう。」
珉珉の向こうに青い光が見える。
こんな所に店、あったかいなぁ?
「なんやろう?
Live-bar 神港工務店?
なんで工務店がLive-barやねんな・・・?
ははーん。Live(生)で建築図面を書きながら酒のむのかなぁ。
そんなアホな。何を考えとるんや。この俺は・・・」
「光が灯っているということは、営業中なんやろ?
Live-bar。どんなんやろ?よし!」
店に入ってみました。
なんか眼つきの鋭い感じの若い人がいました。
マスター「いらっしゃい。何飲む?」
「ほな、ビール。」
「あー。この人がマスターなんや。
しかし、物凄いだみ声やな。
さすが新開地。」
妙な感心のしかた・・・でした。
「あの・・・何のLiveやってんのん?」
マスター「ロックンロールや」
「ロックンロールって、あのキャロルがやってみたいな音楽?」
マスター「そうや。ところで俺庭村言いますねん。」
名刺をいただいて
「キャロルのルイジアンナやけど・・・あの曲と
ビートルズのI saw her standing there が同じに聞こえるねんけど。」
マスター「確かに似ているけどな。ノリが違うねん。
よっしゃ!ちょっと待ってな。」
楽器や機材類の設定が手際良く・・
ビートルズのI saw her standing there と
キャロルのルイジアンナのメドレーがいきなり始まりました。
そりゃもう・・・驚きました。
マスター「どない?わかった?
キャロルは前ノリやけど、I saw her standing there は後ノリや。」
あー、マスターはバックビートの事を言ってたんですね。
そんな会話を交わしているうちに
お客さんが何人か。お客さん達はカウンター席へ。
マスターは肩にかけていたギターを置いて
カウンターの中に。
飲み物を作るためです。
お店を一人でやってる様子でした。
「しかしよく動くなぁ。忙しい人やなぁ。」
マスター「レコードかけよか?なにがええ?」
「Jimi Hendrixある?」
マスター「ジミヘン・・・あっ、あった。」
店にJimiの「TrashMan」が流れました。
「ビールにキャロルにビートルズ、Jimi のアルバム Midnight Lightning・・・
気分ええなぁ。よっしゃ今夜は八喜為やめて、これで家へ帰ろうっと。」
「マスター。勘定して。」
以上が当日の会話でした。
震災後の暗く沈んだ神戸の街に、小さい光が灯ったような感じでした。
なんとなく、ちょっぴり元気がでました。
かなり後になってから知ったのですが、
Live-bar 神港工務店は、震災がきっかけでできたお店だったんです。
神戸の震災にちなんだ話として
私はこれからもずっと後世に伝えたいと思っています。
2015年現在、株式会社 神港工務店跡です。
Live-bar 神港工務店です。
マサ★ヒーローのお母さんと同年代のおかみさんの「梅井酒店」。
株式会社 神港工務店の歴史をよく知っている方です。
今でも私が立ち飲みに行くと、「神港工務店のファンの人やな」と言って
笑顔で迎えてくれます。
『特撮 朝まで生テレ』ライヴ・ヒーロー編 湊川 from 新開地
三宮で勤務していた時の事。
「なんかビールでも飲みたいなぁ。
そうや!久しぶりに新開地の八喜為(*)でも行ってみるか。
震災の時は、新開地の店閉めて元町で営業してた。
もう今頃は新開地店も復活してるやろう。
新開地は20代の頃から、よく遊んだ場所や。
懐かしいな。」
* 「はきだめ」と読みます。
「掃き溜め」と違います。念のため。
新開地の物凄く活気に溢れた串カツのお店です。
八喜為さんのホームページ
新開地について・・・
「久しぶりなんで、あっちこっちブラブラ歩いてみよう。」
珉珉の向こうに青い光が見える。
こんな所に店、あったかいなぁ?
「なんやろう?
Live-bar 神港工務店?
なんで工務店がLive-barやねんな・・・?
ははーん。Live(生)で建築図面を書きながら酒のむのかなぁ。
そんなアホな。何を考えとるんや。この俺は・・・」
「光が灯っているということは、営業中なんやろ?
Live-bar。どんなんやろ?よし!」
店に入ってみました。
なんか眼つきの鋭い感じの若い人がいました。
マスター「いらっしゃい。何飲む?」
「ほな、ビール。」
「あー。この人がマスターなんや。
しかし、物凄いだみ声やな。
さすが新開地。」
妙な感心のしかた・・・でした。
「あの・・・何のLiveやってんのん?」
マスター「ロックンロールや」
「ロックンロールって、あのキャロルがやってみたいな音楽?」
マスター「そうや。ところで俺庭村言いますねん。」
名刺をいただいて
「キャロルのルイジアンナやけど・・・あの曲と
ビートルズのI saw her standing there が同じに聞こえるねんけど。」
マスター「確かに似ているけどな。ノリが違うねん。
よっしゃ!ちょっと待ってな。」
楽器や機材類の設定が手際良く・・
ビートルズのI saw her standing there と
キャロルのルイジアンナのメドレーがいきなり始まりました。
そりゃもう・・・驚きました。
マスター「どない?わかった?
キャロルは前ノリやけど、I saw her standing there は後ノリや。」
あー、マスターはバックビートの事を言ってたんですね。
そんな会話を交わしているうちに
お客さんが何人か。お客さん達はカウンター席へ。
マスターは肩にかけていたギターを置いて
カウンターの中に。
飲み物を作るためです。
お店を一人でやってる様子でした。
「しかしよく動くなぁ。忙しい人やなぁ。」
マスター「レコードかけよか?なにがええ?」
「Jimi Hendrixある?」
マスター「ジミヘン・・・あっ、あった。」
店にJimiの「TrashMan」が流れました。
「ビールにキャロルにビートルズ、Jimi のアルバム Midnight Lightning・・・
気分ええなぁ。よっしゃ今夜は八喜為やめて、これで家へ帰ろうっと。」
「マスター。勘定して。」
以上が当日の会話でした。
震災後の暗く沈んだ神戸の街に、小さい光が灯ったような感じでした。
なんとなく、ちょっぴり元気がでました。
かなり後になってから知ったのですが、
Live-bar 神港工務店は、震災がきっかけでできたお店だったんです。
神戸の震災にちなんだ話として
私はこれからもずっと後世に伝えたいと思っています。
2015年現在、株式会社 神港工務店跡です。
Live-bar 神港工務店です。
マサ★ヒーローのお母さんと同年代のおかみさんの「梅井酒店」。
株式会社 神港工務店の歴史をよく知っている方です。
今でも私が立ち飲みに行くと、「神港工務店のファンの人やな」と言って
笑顔で迎えてくれます。
『特撮 朝まで生テレ』ライヴ・ヒーロー編 湊川 from 新開地