今回の表題は「食事療法は確かな専門医のもとで行うべし」
自己流・我流は、結局のところリバウンドの原因になりやすい。


そんな私の体験談を。


私は何年か前に、足を怪我して歩けなくなりました。
それで外科を訪ねて行ったのです。


その時の外科医に叱責されるが如く。
「糖尿病はある、高血圧はある。
 心臓と頭を守るためにも
 高血圧だけは、
 自分でもどうにかしようと思ってください!」


私は、はたと悩みました。
医学の知識も無ければ、栄養学の知識も無い。
私はいったいどうすればいいのだ?


そんな時に、以前から借りっぱなしなっていた
町内の方が愛読していた書籍。


困り果てていた私は、これらの書籍を熱読しました。






書籍にこのような食事メニューが紹介されていました。
但し、栄養成分表は決してただしくはありません。
甲田医院では、独自に有機栽培した野菜を使っています。
下記の成分表は、一般的な目安に過ぎません。

  重量 g エネルギー kcal たんぱく質 g 脂質 g 炭水化物 g ナトリウム mg カルシウム mg
小松菜 255 36.00 3.83 0.51 6.12 38.25 443.50
大根おろし 100 18.00 0.40 0.10 4.10 17.00 23.00
人参おろし 120 44.28 0.72 0.12 10.77 29.93 32.32
山芋 30 18.72 0.63 0.09 4.00 0.86 4.90
玄米粉 70 193.20 14.70 2.31 18.76 17.08 59.36
5 0.00 0.00 0.00 0.00 1,895.40 1.07
合計   310.20 20.28 3.13 43.75 1998.52 564.15


いくら探しても玄米粉が入手できなくて
私は書籍をヒントに、
このようなメニューを考案しました。

  重量 g エネルギー kcal たんぱく質 g 脂質 g 炭水化物 g ナトリウム mg カルシウム mg
小松菜 150 21.24 2.26 0.30 3.61 22.57 261.67
大根おろし 100 18.00 0.40 0.10 4.10 17.00 23.00
人参おろし 120 44.28 0.72 0.12 10.77 29.93 32.32
山芋 30 18.72 0.63 0.09 4.00 0.86 4.90
絹ごし豆腐 150 84.00 7.35 4.50 3.00 10.50 225.00
合計   186.24 11.36 5.11 25.49 80.86 546.89


足の怪我で歩けないものの、えっちらおっちら
ミニ・サイクルには乗れたのが幸い。

上記のメニューを日に3食いただいて
食後は、ミニ・サイクルに乗って
坂道を避けて平坦な箇所だけでかなり長距離の運動。


もう、ふらふら。


結果は、著しい体重の減少・血圧の減少・そしてなんと!
血糖値も下がっていったのでした。


その後一年間、毎日血糖値を測ったのですが
どうも冬だけが血糖値が下がらない。


冬が過ぎて、温かい季節になると
また血糖値が安定。


私は西式甲田療法の書籍の内容は正しいと思っています。
自己流に真似ただけでも、結果は出ましたから。


いけないのは、その自己流。
西式甲田療法の本質や精神性を理解しようともしなかった。
ただ外見的なスタイルを真似ただけ。


当然「宿便排泄」といった
劇的な「体のリセット」も無かった。


なので月日が経過する内にリバウンド。


私のメニューは、なかなか会社へは持っていきにくい。
ついつい昼食は安易に、立ち食いうどんに手を出していた。

  重量 g エネルギー kcal たんぱく質 g 脂質 g 炭水化物 g ナトリウム mg カルシウム mg
かけうどん 405 320 9.76 0.93 64.84 2486.01 28.96


なあに、カロリー制限さえ出来ていればいいだろう・・・みたいな。


相も変わらず薬浸け。
薬の量は増えていく。


そうこうしている内に、体が参ってきた。
そこへ、 頚椎症性神経根症が悪化。
今度は神経が参った。


明石市は商工会議所の建屋にある整形外科を訪ねて行った。
世の評判どうりであった。良いと思った。
「このリハビリを自宅で続けてください。
もうここに(その整形外科病院)は来なくてても大丈夫ですよ。」・・・?
若くて優秀なリハビリ療法士さんの勧めで
自主リハビリを日々、自宅や職場の昼休みに続けた。
時間はかかったものの、甲斐あって快方に向かった。


今だから思いますが、
一番いけないのは、「自分で考えようとしなかった事」ですね。
本にこう書いてあるから、誰それが言っているから
まるでマニュアル読み。



当時足の怪我で歩けなかった理由があったものの
本気ならば大阪の甲田医院へ出向いて
せめて少しでも、何かに直接触れてみる。
このような行動力と真摯さが必要であったと。


いい歳してこれですから。
本当、私は付ける薬がない。
No medicine can cure a fool.


P/S これもちょっとどうかと思います。
糖尿病患者に
たんぱく質 0.6g 脂質 0.1g
炭水化物 29.7g 糖質 24.3g

はぁ?