パイオラックス（5988）

パイオラックス（5988）は、工業用ファスナーと自動車用部品（精密ばね）を2本柱とする企業です。

自動車用部品では、日産グループ向けが4割程度と中心で、その他にホンダなどへも提供しています。

あと、医療機器関連にも注力しています。

2026年3月期（7/6時点）の投資指標は、
予想PER：36.7倍
PBR実績：0.49倍
予想配当利回り：5.25％　　※ 株主優待もあります

予想1株配当金：92円

財務状況は以下のとおりです。

PER（株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安）から割高感がありますが、

PBR（株価が企業の純資産（解散価値）に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高）から割安感があります。

配当利回りは5％以上あり、株主優待もあります。

自己資本比率は85％以上です。

有利子負債倍率（有利子負債＝借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています）は0.01で、無借金経営です。

直近4年間の業績＋今期の業績予想は以下のとおりです。

また、少し長期で見た売上高、営業利益および経常利益の推移は下図のとおりです。

5月12日に2025年3月期決算を発表しており、上記のとおりでした。

なお、会社予想の通期経常利益に対する進捗率は100.1%でした。

今期の業績予想は上記のとおりで、減収増益を見込んでいます。

今期の配当金は1株92円を予定しています。

なお、配当方針（14ページ）としては、2027年3月期まで1株当たりの年間配当金92円以上の維持と連結配当性向100％を継続するそうです。

同社は株主優待を実施しており、同社株式100株以上保有の株主はQUOカードやグルメギフト券がいただけます。

詳細は上記リンクから確認してください。

中長期経営計画では、以下の数値目標を設定しています。

現在の株価は1753円です。

現在の株価での配当利回りは5.3％程度、優待利回りは1.0％程度で、総合利回りは6.3％程度になります（300株を3年以上保有と仮定）。

財務健全で、株主優待制度を再開させるなど、株主還元を積極的におこなっています。

ただ、日産グループの業績にある程度左右されますので、今期は減収減益と予想されています。

キャッシュリッチなので、自社工場への投資もよいですが、M&Aなどで新規事業の開拓と成長にもっと振り向けてほしいですね。

（自社株買いもほどほどに）

銘柄分析：パイオラックス（5988）