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ラサ商事(3023)


ラサ商事(3023)は、従来からの①資源・金属素材関連事業、②産業機械・建設機械関連事業、③環境設備関連事業に加え、子会社化したイズミ株式会社による④化成品関連事業、旭テック株式会社による⑤プラント・設備工事関連事業、新設した⑥不動産関連事業を展開する会社です。

2024年3月期(3/16時点)の投資指標は、
予想PER:11.4倍
PBR実績:1.10倍
予想配当利回り:3.43%

予想1株配当金:68円

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から割安感、割高感はありません。

配当利回りは3.5%未満です。

自己資本比率は65%以上です。

有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は0.22で、有利子負債の4倍以上の利益剰余金があります。

 

過去4年の業績は以下のように推移しており、2023年3月期に過去最高の営業利益、経常利益などを達成しています。

 
2月13日に2024年3月期3Qの決算を発表しており、進捗は55.9%と雨模様です。ただ、同社の過去4年の4Q経常利益は10億円前後であるため、現在の業績予想はそれほど違和感がないと感じています。
 
 
配当金については配当性向40%前後としています。

 

2022年5月に公表している中期経営計画の数値目標はすでに達成されており、さらに上を目指してほしいです。

次期中計はおそらく2025年5月に公表されるでしょう。

 

上図は過去3年のチャートになりますが、株価は上下しながら2022年末頃から2倍になっています。

個人的には株価がやや高値圏にいるように感じていますが、半導体関連として、①資源・金属素材関連事業の主力である「ジルコンサンド」(セラミックスの釉薬、高炉の耐火煉瓦材料などから、半導体チップの鏡面加工、液晶や特殊ガラスなどの製造工程まで、幅広く用途が拡大している鉱物資源)に少し期待しています。