
宮地エンジニアリンググループ(3431)
宮地エンジニアリンググループ(3431)は①橋梁、鉄骨等の鋼構造物の調査診断・点検、設計、製作、架設、補修・補強の請負と②土木工事、プレストレストコンクリート工事の設計、施工・工事管理の請負をグループで行っている企業です。
2024年3月期(3/10時点)の投資指標は、
予想PER:15.7倍
PBR実績:1.56倍
予想配当利回り:4.11%
予想1株配当金:180円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から割安感、割高感はあまりありません。
配当利回りは4%以上です。
自己資本比率は50%以上です。
有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は0.04で、有利子負債はほぼない無借金経営に近い状態です。
過去4年の業績は以下のように推移しており、2012年以降、多少の凸凹はありますが、右肩上がりの成長をしています。
配当金については前期より増額予想の180円(中間:85円(実績)、期末:95円(予想))を発表していました。
なお、還元性向は60%を目安としています。
2023年11月22日に中期経営計画の進捗を公表しておりました。
3Qの決算短信には、「当社グループの主力である道路橋・鉄道橋においても、当年度内予想発注規模が第2四半期末時予想を若干下回るものの堅調な発注が続いており、今後も改正道路特別措置法に基づく2115年までの高速道路有料化を財源とした道路整備の促進などにより、同規模の発注が継続していくことが見込まれております。更に、質的にも量的にも高い技術力と施工能力が求められている高速道路大規模更新・大規模修繕工事(事業規模7兆円)の継続的な発注に加え、大阪湾岸線西伸部、名神湾岸線連絡橋などの高難度ビッグプロジェクトも推進しており、中期的に当社グループが飛躍する事業環境であると言えます。また、鉄道関連や大空間・特殊建築物においても、引き続き施工難易度の高い首都圏ターミナル駅の再開発事業や連続立体交差事業、都市部の大中規模再開発事業などが数多く計画されており、当社グループの持つ安全・安心な技術力が活躍できる余地がまだまだあると考えます。」とありました。
足元ネガティブな記述ではじまりましたが、今後の持続的な成長を期待させる内容でした。
5月の本決算はどうなるでしょうね。
期待しましょう。