
エレマテック(2715)
エレマテック(2715)は、液晶など電子材料、部品の専門商社で、スマホ、カメラなどの電化製品をはじめ、自動車、医療機器など幅広い製品に部材を提供しています。なお、豊田通商が56.7%の株式を保有しています。
2024年3月期(1/27時点)の投資指標は、
予想PER:12.7倍
PBR実績:1.11倍
予想配当利回り:4.58%
予想1株配当金:85円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から株価の割安感、割高感はありません。
配当利回りは4.5%を越えており、なかなかの高さです。
自己資本比率は50%以上です。
有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)はほぼ0で財務はかなり健全です。
過去4年の業績は以下のように推移しており、上下しながらも直近15年は営業利益を出しながら成長しており、2023年3月期は過去最高益でした。
配当についても、89円から85円に引き下げられました。
なお、配当性向50%もしくは DOE3%のいずれか高い金額を目安に配当を実施することを基本方針としています。
2023年4月25日に開示していた中期経営計画では、経営目標を2024年3月期から2026年3月期までの経常利益の年平均成長率を10%以上としています。
1月26日の終値は1855円です。
中間決算では、「中国の景気回復遅れ等により、事業環境が大きく悪化。下期以降も厳しい状況が続くと見込み、通期業績予想を下方修正」とありました。
売上高の1/5~1/4は中国ですので、これからの成長、つまり中期経営計画の達成にややブレーキがかかったように感じています。
1月30日に3Q決算が公表されますが、どのような内容になるでしょうか。