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ニチリン(5184)


ニチリン(5184)は、自動車、2輪車、住宅に必要なホースなどを製造、販売している企業です。


2023年12月期(12/22時点)の投資指標は、
予想PER:8.44倍
PBR実績:0.93倍
予想配当利回り:4.13%

予想1株配当金:142円

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から少し割安感があります。

配当利回りはほどほどの高さです。

自己資本比率は60%以上でなかなかの高さです。

有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)はかなり低く、ないに等しいです。

 

過去4年の業績は以下のように推移しており、2009年12月期の営業赤字以降、業績は改善しており、2023年12月期は計画どおり事業が進めば過去最高の営業利益を達成する見込みですす。

 
11月10日に2023年12月期3Qの決算を発表しており、経常利益の進捗率は79.7%でした。
この数値は、同決算で公表した業績予想上方修正後の数値における進捗率です。
 

配当についても3Q決算で増配を発表しています。

 

また、同社は株主優待も実施しており。100株以上を1年以上保有する株主にQUOカードをプレゼントしています。

(詳細はリンクからご確認ください)

 

現在の株価は3440円で、この1年で株価は2倍になりました。

同社の業績は自動車などの販売台数や為替の影響が大きいですが、2023年12月期は業績予想の修正値どおりに着地すると思います。

ただ、来年度以降の業績が少し気になります。

同社は2024年12月期の業績予想を今年度と同程度を見込んでいますが、為替はおそらく140円より円高へシフトするでしょうし、ダイハツの問題が他のメーカーにも影響しますので、少し見込みが下方にズレるかもしれないと心配しています。

ただ、財務は非常によく、配当性向も自己株式取得を除けば35%前後になるので、まだまだ期待のできる銘柄のようにも感じています。