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小野建(7414)


小野建(7414)は、鋼材、建設機材の専門商社で北九州を足場に全国展開しています。営業・物流拠点、加工事業を拡充するため、M&Aも行っています。最近ではインバウンドも業績の好転に寄与しています。

2024年3月期(12/16時点)の投資指標は、
予想PER:6.2倍
PBR実績:0.45倍
予想配当利回り:4.88%

予想1株配当金:81円

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)からはかなり割安感があります。

配当利回りはなかなかの高さです。

自己資本比率は45%以上です。

有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は少しずつ増えていますが、利益剰余金が有利子負債の2倍以上あります。

 

過去4年の業績は以下のように推移しており、2022年3月期は過去最高益でした。それ以降も高い水準を維持しそうな状況です。

 
11月10日に2024年3月期2Qの決算を発表しており、経常利益の進捗は45.4%でした。前年実績を下回っておりますが、会社予想を約5億円上回るペースだったようです。
 

配当については、直近の状況から配当性向30%程度を目安にしているようです。

 

現在の株価は1660円で、ここ10年の株価推移は以下のとおりです。

 

同社の中期経営ビジョンの定量目標は売上高3000億円、営業利益150億円となっています。

おそらく2030年を意識した目標だと個人的に受け止めていますが、売上高は前倒しで達成するのではないかと思っています。

営業利益については、販管費の増加などをいかに調整するかがポイントになりそうです。

株主還元に積極的ではない会社のように感じますので、PBRを改善するため、内部留保を今以上にM&Aなどに活用して、企業価値向上に努めてほしいです。