
藤倉コンポジット(5121)
藤倉コンポジット(5121)は、自動車のエンジンに使用される重要部品からゴルフのカーボンシャフトまで幅広く手掛ける企業で、ゴム引布、産業用資材の大手です。ゴルフのカーボンシャフトに定評があり、アウトドアスポーツ用品なども展開しています。
2024年3月期(12/1時点)の投資指標は、
予想PER:9.4倍
PBR実績:0.89倍
予想配当利回り:5.05%
予想1株配当金:70円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)においては、やや割安感があります。
配当利回りはかなり高いです。
自己資本比率は80%以上で、有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)はほぼ0です。
過去4年の業績は以下のように推移しており、2022年3月期以降はとても好調で、四季報によると2025年3月期まで同水準で推移しそうです。
配当については、総還元性向30%を目標としていまして、今期は50周年記念配当20円が加算されています。
ちなみに直近の配当性向は2022年3月期は14.1%(総還元性向は64.7%)、2023年3月期は23%でした。
2023年6月23日に開示していた中期経営計画(見直し版)では、経営目標を以下のように公表しています。個人的にはPBR向上のため、自己株式の取得ではなく、配当金の配当性向改善を実施してほしいです。
同社は株主優待を実施していて、内容は以下のとおりです(詳細はリンクを参照)。
・アウトドア用品の優待価格販売
・ゴルフクラブリシャフト優待券
現在の株価は1387円で、PBRが1倍割れしています。
プライム市場に上場しているため、株価対策が必要です。
期待を込めてですが、来期以降も同水準の利益を確保できれば、将来的な配当金は今期の記念配当を含んだ金額と同程度もしくは増額をしてくれるのではないかと想像しています。
あと、筆頭株主のフジクラが子会社化する未来があるかもしれません。