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アバールデータ(6918)


アバールデータ(6918)は半導体製造装置を制御する機器の受託製造と、画像処理、通信機器の自社製造を2本柱として事業を展開している会社です。

2024年3月期(11/18時点)の投資指標は、
予想PER:7.2倍
PBR実績:1.95倍
予想配当利回り:4.85%

予想1株配当金:317円

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)からは割安感がありますが、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)は2倍近く、割安感はありません。

配当利回りはなかなか高いです。

自己資本比率は70%以上でかなり高いです。

有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は記載がありませんが、有利子負債0の無借金経営をされてます。

 

過去3年の業績は以下のように推移しており、2017年3月期から営業利益率10%以上で安定しており、2023年3月期は過去最高益でした。今期、予想どおり事業が進めば、過去最高益は更新される見込みです。

 
11月14日に2024年3月期2Qの決算を発表しており、経常利益は会社予想をわずかに上回っていますが、コンセンサス予想をわずかに下回っています。半導体製造装置の設備投資がサプライチェーン全体で調整局面にあり、関連製品の在庫調整が急速に広まっているなど軟調ではあるものの、同社は計画線で推移しているようです。
 

配当については、配当性向35%とする方針で、以下が実績と予定です。

 

2023年5月22日に開示していた3ヶ年経営指標は以下を公表しています。2025年3月期までは政策保有株式の売却を進めるようなので、高い配当金が維持されるようです。短中期の保有であれば、投資機会があるように感じます。

 

現在の株価は6530円で、直近の目標株価5800円とやや乖離があります。

無借金経営なのはとても魅力的ですが、今期の配当金は政策保有株式の売却益を含んでいることから配当金の持続性を感じられないのが不安要素です。

2026年3月期以降、配当性向100%に変更するのであれば大きな減配にならないと想像しますので、そうでない限り中長期の保有はせず、短中期のみの一時保有を視野に入れたいと思います。