
いすゞ自動車(7202)
いすゞ自動車(7202)はトラックの大手で、中小型に強みを持ちます。タイで生産しているピックアップも事業の柱です。また、2021年には大型に強いUDトラックスを子会社化しています。
2024年3月期(11/12時点)の投資指標は、
予想PER:8.1倍
PBR実績:0.94倍
予想配当利回り:4.97%
予想1株配当金:86円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)からは少し割安感がありますが、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)はほぼ1倍なので割安感はありません。
配当利回りはなかなかの高さです。
自己資本比率は45%程度です。
有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)はまずまずで、利益剰余金は有利子負債のほぼ2倍になります。
過去4年の業績は以下のように推移しており、コロナ禍で落ち込みましたが、ここのところ好調で2023年3月期は過去最高益で、2024年3月期はそれを塗り替えそうです。
配当金についても、配当性向40%に基づいて6円増配しました。
2021年5月13日に開示していた中期経営計画では、経営目標を以下のように公表しています。売上高は2022年3月期、営業利益は2023年3月期で達成していますし、うっすら記載されている2026年3月期の売上高目標も2023年3月期には達成しています。あとは営業利益率をもう少し改善すればベストですが、半導体不足の解消、円安効果の減退で来年以降は売上、利益面ともに少しずつ厳しくなっていくと想像されます。
現在の株価は1732円で、直近の決算を受けて時間外取引では4%程度上昇しています。
目標株価は2230円でまだまだ乖離がありますので、株価上昇の余地ありそうですね。