
イーグル工業(6486)
イーグル工業(6486)はメカニカルシール(機械の内部にある水や油など機械の外部へ漏れるのを防ぐパッキン部品の一種)、特殊バルブを研究開発し、製造販売する企業で、自動車、建機以外に船舶、航空機にも展開しています。
2024年3月期(11/4時点)の投資指標は、
予想PER:10.34倍
PBR実績:0.76倍
予想配当利回り:4.26%
予想1株配当金:70円
財務状況は以下のとおりです。
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)から少し割安感があります。配当利回りはまずまずの高さです。自己資本比率は50%を少し越えています。有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は悪くなく、利益剰余金は有利子負債の2倍以上あります。
過去4年の業績は以下のように推移しております。直近10年くらいでは2020年3月期に利益は底を打ち、回復に転じています。
配当については、昨年同様70円と予想されています。予想通りに通期業績が着地すれば、配当金の配当性向は40%台となる見込みです。
また、自己株式の取得を進めており、もう暫く続きそうです。
2023年5月10日に開示していた2023年3月期決算での中期経営計画では、経営目標を以下のように公表しています。売上、利益が成長するに伴って、配当性向が段階的に下がる見通しになっていました。個人的には配当金の配当性向50%を維持してPBRを改善してほしいので、将来的には70円からの増配を期待しています。
現在の株価はPBR1倍を割れています。
筆頭株主(29.7%保有)であり、イーグル工業が1964年に独立する前のNOKも同じくPBR1倍を割れています(0.59倍)。
また、NOKはROEがイーグル工業より低いです(2023年3月期:2.6%)。
一方で、NOKの利益剰余金は3600億円以上あります。
上記から、NOKが経営を安定させるため、イーグル工業の株式買い増しによる連結子会社化、あるいはTOBによる完全子会化に動く可能性があるのではないかと素人考えですが思っています。
とりあえず11月8日の決算発表を待ちましょう。