
日本製鉄(5401)
日本製鉄(5401)は①製鉄事業、②プラント建設などのエンジニアリング事業、③様々な素材を取り扱うケミカル・マテリアル事業、④ITを活用したシステムソリューション事業などをおこなっている会社です。
2024年3月期(10/15時点)の投資指標は、
予想PER:7.05倍
PBR実績:0.71倍
予想配当利回り:4.66%
予想1株配当金:150
線を引ている箇所を主にチェックしますが、PER(株価が企業の利益に対して割安 or 割高を判断する目安)、PBR(株価が企業の純資産(解散価値)に対して割安 or 割高を判断する目安。1倍より低いと割安、高いと割高)は低く、配当利回りは高いです。自己資本比率は50%以下ですが、少しずつ数値があがっています。有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)の記載はありませんが、利益剰余金と有利子負債はほぼ同じ金額です。
過去4年の業績は以下のように推移しており、コロナ禍で経常益、最終益とも赤字になりましたが、2022年3月期には黒字に転換し、2023年3月期は過去最高益でした。
配当については、1Qでの通期業績予想の上方修正とともに10円プラスの150円以上に増額しています。
2年以上前になりますが、2021年3月5日に開示していた中期経営計画では、2025年3月期の定量目標は以下のとおりで、安定的に達成できれば素晴らしいと思いますが、市場の環境で大きく変化する業界なので、個人的には自己資本比率の上昇と有利子負債の圧縮を進めてほしいです。
現在の株価は3217円で、直近の目標株価3751円とやや乖離があります。株価上昇の期待はありますが、11月1日に開示を予定している2Q決算の内容によって下期見通しの確度が高まりますので、それを待ってから動いてもよいかもしれません。