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日本電信電話(9432)


日本電信電話(9432)はNTTグループの持株会社です。主力は2020年9月に子会社化したドコモ。固定電話は独占状態で、光回線も高シェアです。海外開拓・提携に注力している国内No.1の通信事業者です。

2024年3月期(10/8時点)の投資指標は、
予想PER:11.7倍
予想EPS:14.8
PBR実績:1.72倍
予想配当利回り:2.89%

予想1株配当金:5

 

財務状況は以下のとおりです。

線を引ている箇所を主にチェックしますが、予想配当利回りからは高配当株とは言えないです。ただ、株主優待を最後に記載しますが、それと合わせると利回りは高いです。自己資本比率はそれほど高くなく、有利子負債倍率(有利子負債=借金の返済負担の重さのことで、数値が低ければ負担が軽いことを意味しています)は行ったり来たりのように見えます。ただ、現時点で政府が30%以上の株式を保有する特殊会社で、今後20年かけて政府から市場に株式が放出されるそうですが、それでも不動の通信事業者に変わりはなく、安泰でしょう。

 

過去3年の業績は以下のように推移しており、コロナ禍でも右肩上がりの成長をしており、2023年3月期は過去最高益でした。

 
8月9日に2024年3月期1Qの決算を発表しており、進捗率は30.7%と好調でした。
 

株主還元では13年連続増配を続けており、今期の年間配当は5円になる見通しです。

 

あと、注目しているのは株主優待です。

100株以上を以下の期間保有すると、最大で4,500のdポイントがいただける、といった内容になります。
   2年以上3年未満:1,500ポイント
   5年以上6年未満:3,000ポイント

現在の株価が173.1円になりますので、17310円で100株購入した場合、おおよそ6年後の還元率は26%になります。

6年の間に配当金はありますし、株価がかなり上昇すればキャピタルゲインを得るのもよいと思います。

 

現在の株価は173.1円で、直近の目標株価は190円になりますので、もう少し上値を目指す展開になるかもしれません。

株式を25分割したり、証券会社と業務提携したり、政府保有株が市場に放出されるなど、ニュースの多い会社ですが、100株保有してみるのはよいかもしれません。