少し話題を変えたい。
 
今年の秋は、私立中学の学園祭をいくつか見に行った。来年は、すでに志望校も固まっているので今のうちに、いろいろなところを見ておこうというわけだ。不埒な物見遊山であるが、有名校にも行った。
驚くことに、客の多くがこれから受験しようという親子だった。(自分もそうですが。。)私の頃は、大人が見に行くということはあったかな?同じ年代の女子高校生ならうれしいかもしれないが、気の毒に熱心に展示を見ている人は小学生を連れた親達であった。でも、説明役の生徒は、めげずにしっかりと対応していたのに感心した。
 
上位校の生徒達は、中学受験に勝利(?)した人達ということになる。そういえば、なんとなくしっかりしているように見える。確かに、結構難しい内容をすらすらと説明しているし、こちらの質問にもちゃんと答えが返ってくる。
 
驚いたことがある。ある学校、これも極めつきの進学校だが、どの教室も、手書きでびっしりと調べたことをまとめた模造紙で教室の壁や立て看板が埋められている。ちょっと質問すると、素晴らしい回答、しかも自分で調べさらに高度に練られた含蓄ある回答だ。あるところでは、専門的な議論までしてしまった。これには感動すら覚えた。彼は、まだ高校生だが将来は研究者になりたいという。(うちの会社に来ないかな。。)日本の未来も捨てたものではないな、とうれしい気持ちになった。
 
かれらは、受験勉強のレベルを超えて知りたいことを追求しているのであろう。厳しい受験勉強もしたのだろうが、やはり、素質ということを痛感せざるをえない。足が速かったり、歌がうまかったり、絵が上手だったりというレベルで、かれらは学問が得意なのだと思う。
 
一方、普通の公立中学、普通の私立高校にも行った。展示は素朴、質問の答えも素朴、本当に私が中学生だった時と同じ雰囲気だった。なんとなく、ほっとした気分にもなった。ここでは、どちらがいいという事を書こうと言う気はない。人それぞれの人生。育ち方のプロセスも異なる。得意なものも必ずみんな持っている。私から見ると、みんなかわいいやつらだと思ってしまう。
 
(続く)