
3年も前に出た本ですが、今回ようやくじっくりと読みました。
すいません。また調達先は古書店です。。。
この本の著者達は、虫プロの比較的初期のメンバーのみなさんです。手塚先生の壮大な仕事のうち特にアニメ製作の部分で関わられ、その頃のエピソードなど貴重な証言が綴られています。
みなさん、ぜひ読んでくださいね。
アニメ製作の立ち上げの時期なので、人間手塚治虫と触れ合う機会も多く、その時はとても大変だったようですが、今となっては忘れがたい記憶となって、このような本に想いが結実したんですね。
手塚先生と仕事をされた方々は、みなさんとても大変な思いをして手塚先生と仕事をされたようです。結果的に手塚先生が存在されていて、お仕事をされていた期間すべてにわたって、同じような経験をされた方々がたくさんいらっしゃいます。そして、その時の体験は、今では忘れがたい思い出となって皆様の記憶に残されています。
おひとり、おひとりに誰も知らない手塚治虫の秘話が刻まれています。
そして、運がよければ、この本のように出版され、私のような一ファンでも手塚先生の貴重なエピソードを知ることができます。とても、うれしいことですね。どんどん出て欲しいです。
この本で感銘したのは、本の最初と最後に入れられた著者達の遊び心です。
まず、最初は、「外から見えない手塚治虫がいた」というコピーとともにページのあけられた窓から手塚先生のお顔で見えてくる仕掛けが設けられています。
そして、本の最後は、メロディーを奏でながら手塚先生の後ろ姿がページをめくるとともに小さくなって行くシーン。。
なんだかんだいっても、みんな先生が好きだったのかな?と感動してしまいました。