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書店の棚で仮面ライダーの文字にひかれこの本をぱらぱら。すると、私が敬愛する石ノ森章太郎先生のお宅に永井豪先生などとお悔やみに行く冒頭のシーンが目がとまり、さらに頁をめくっていくと高校生の頃に石森先生や松本零二先生、久松文雄先生を訪ねた話、熱烈に漫画家を目指した高校時代の事など矢継ぎ早な興味深いエピソードの連発に続きが読みたくて結局購入しました。
 
紹介されている秋田書店の「まんがのかきかた」は私も一生懸命読みました。また、石森先生の「マンガ家入門」はすがや先生に大きな衝撃を及ぼしたそうですが、私にとってもバイブルでした。特に石森先生が漫画家になるまでのエピソードが綴られたコーナーは何度も熟読したものです。マンガ研究会のまねごとをしたのもこの本の影響でした。
 
すがや先生は私より少し上の世代ですが、私が一番マンガにのめりこんだ70年代、80年代のマンガ経験を共有しており、マンガ観も私と近い感じなので、私があの時マンガ家になっていたらこうなっていたかも、などと妄想してしまいました。
 
すがや先生といえば、「ゲームセンターあらし」がすぐ思い浮かびますが、この本を読むと仮面ライダーをはじめとする、いろいろな作品に関わられていたことを知りました。石ノ森先生から、「弟子」と認められた稀有な人だったのですね。その後マンガから作家活動に主軸を移されたとのことですが、ある意味では石ノ森先生のクリエーターとしてのDNAを引き継いだ方なのだと思います。
 
とりあえず、私たちの世代のマンガファンには共感できる本でした。それにしても、このところ回顧物ばかり読んでいる気がします。今も書店にはたくさんのマンガ本が置かれているのですが実際購入して読んでいるのは、昔から読んでいるこち亀、三丁目の夕日くらい。そういえば、藤子不二雄(A)先生の 「愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春」11巻が出ましたね。これも回顧物です。。。マンガ喫茶にでも行こうかな。。