今仙台の実家に帰っています。実家に帰るのは、震災後4月末に帰って以来です。
多くの方々が仮住宅住まいで、特に海側は復興計画もまだできていないところが多いのですが、前に帰った時よりは少し落ち着きを取り戻した様子に思えました。学生時代の友人達と久しぶりに会い、昔よく行った繁華街を見て回ったのですが、たくさん人が出ていて街に元気が出てきたように感じました。普段遠いところにいる奴の勝手な想いですが、うれしい気持ちになりました。
ところで、いつも実家に帰るとまだたくさん残っている漫画本達と再会しお互いの無事を確認します。できるだけいろいろな本を読むことにしています。
今回読んでいるのは、くらもちふさこ先生の本です。「おしゃべり階段」、「いつもポケットにショパン」、「わずか1小節のラララ」などをマーガレットコミックスで読んでいます。
なぜ、くらもち先生かというと、このあいだ息子の友達のお母さんと漫画の話をしたら、子供の頃くらもち先生の作品が大好きだったとおっしゃるので、実家にあるはずなのでお貸しすることになったんです。実家の押入れから昔の本を発掘しましたがをすっかり中身を忘れてしまっているので、久しぶりに読もうと思った次第です。
いやー!少女マンガですね!
思春期の女の子の心理描写をベースにしてストーリーが構成され、あくまで、女の子本位制なので男の子はまるでエイリアンのようにわからない、不思議な存在に描かれているんです。男の子といっても、理想の男の子なので、現実にいる嫌いな子には見向きもしません。当時の女の子は、これを読んで主人公を自分に置き換えたりしていろいろと想像してたんですね。(僕が女の子にもてないわけだ。。)
私は当時、別冊マーガレット(別マ)を毎月読んでました。バイトで家庭教師してたんですが、教えてた女の子が別マに連載されていた河あきら先生の「いらかの波」が好きだというので雑誌を買って読んだのがきっかけでした。そうしたら他の作品も面白くまはまってしまいました。生意気な学生時代で、ガロ、COMに載っていたような難しいマンガのことを語って得意になってたんですが、少女趣味が新鮮で転んでしまいました。今だったらAKBにはまったような感じでしょうか?
久しぶりにこの本を読んだ息子の友達のお母さんの目の中に星が輝くのを楽しみにしています。きっと昔の自分を思い出してしばし感慨にふけることでしょう。いやーマンガって本当にいいものですね。
ところで、くらもち作品が入ってる箱の横の箱を開けたら萩尾望都作品集(小学館)が出てきました。次に読もうと思います。「11人いる!」の続編もあったんですね。忘れてました。
こうして大晦日の夜も粛々と過ぎていく。。。皆様も良いお年を!