今日の「ゲゲゲの女房」でとうとう悪魔くんの出版が3巻で終わりとなりましたね。
 
その後悪魔くんは少年マガジンに連載されたり、テレビ放送されたりして水木先生の代表作と呼ばれていますが、最初の東考社版における壮大なテーマを色濃く引き継いだのは、少年ジャンプに連載された、「悪魔くん復活 千年王国」だと思います。ドラマでは7年後に悪魔くんが復活するという話が出てましたが、東考社版が出版された1963年のまさに7年後である1970年に少年ジャンプ版悪魔くんが連載されています。偶然でしょうか?
 
少年ジャンプに連載開始された時は、カラーページを含む大変すばらしい細密な絵で構成されており、水木先生がこの作品にかける熱い想いを感じます。このときの雑誌切り抜きは今も大切に保管し時折眺めています。
本当に超天才にこの世を救ってもらいたいものだと思いましたが、最後にはやはり東考社版と同じように暗殺されてしまうので、とてもやりきれない気持ちになったものです。
 
ドラマでは、桜井昌一さん(ドラマでは戌井さん)がとてもかわいそうでしたね。東考社はその後も細々と漫画の出版を続けましたが、桜井さんはずっと運が悪かったようです。2003年に亡くなられたようですが、桜井さんが漫画の発展につくされた功績は永遠に記憶されると思います。(続く)