いよいよ5日目最後のイベント走りの行法が始まる。
お水取りに通い始めた頃は、「走り」という言葉からイメージをふくらませていたため、本当に猛スピードで堂内をぐるぐると走るのかな?と思っていたが、実際は結構控えめの走りっぷりで正直なところ「なんだ?」という感じだった。でも、坊さんたちにして見れば長い時間修行しているのでここで大きく体力を使うわけにもいかないのだろう。(納得)
内陣から坊さんが次々と飛び出してくるので、入り口の長いのれんのような帳は巻き上げられ堂内が露になる、この時いつも思うのだが、あの椿の造花が欲しい、そして重ねられたお餅を食べたいとも思う。
走りが終わり帳が再びおろされると、二月堂のお香水が僧たちにふるまわれる。「お疲れさん」といったところだろうか?ついでに堂内にこもっている参観者にも少しだけ香水がいただける。冷たくて、なんとなく神聖な心持になる。この水は水質検査なんかしてるのかな?などと余計なことを考えてしまう。
これが終わると晨朝という最後のお勤めをやってから僧たちは下堂する。このとき童子が「手水、手水」と叫びながら、僧と童子がペアとなり走り下っていく。
これを眺めたら本日の行事は終わり。
友人と回廊側から二月堂をゆっくりと降り宿へ向かう。もう午前3時だ。
日吉館があった頃は近かったが、今回の宿は猿沢の池のほとりでちょっと遠い。でも今年はそれほど寒くなく。深夜の奈良公園を歩くのもおつなものだった。
宿に帰ってから、友人とちょっとだけ酒をくみかわし午前5時に寝た。
(続く)
お水取りに通い始めた頃は、「走り」という言葉からイメージをふくらませていたため、本当に猛スピードで堂内をぐるぐると走るのかな?と思っていたが、実際は結構控えめの走りっぷりで正直なところ「なんだ?」という感じだった。でも、坊さんたちにして見れば長い時間修行しているのでここで大きく体力を使うわけにもいかないのだろう。(納得)
内陣から坊さんが次々と飛び出してくるので、入り口の長いのれんのような帳は巻き上げられ堂内が露になる、この時いつも思うのだが、あの椿の造花が欲しい、そして重ねられたお餅を食べたいとも思う。
走りが終わり帳が再びおろされると、二月堂のお香水が僧たちにふるまわれる。「お疲れさん」といったところだろうか?ついでに堂内にこもっている参観者にも少しだけ香水がいただける。冷たくて、なんとなく神聖な心持になる。この水は水質検査なんかしてるのかな?などと余計なことを考えてしまう。
これが終わると晨朝という最後のお勤めをやってから僧たちは下堂する。このとき童子が「手水、手水」と叫びながら、僧と童子がペアとなり走り下っていく。
これを眺めたら本日の行事は終わり。
友人と回廊側から二月堂をゆっくりと降り宿へ向かう。もう午前3時だ。
日吉館があった頃は近かったが、今回の宿は猿沢の池のほとりでちょっと遠い。でも今年はそれほど寒くなく。深夜の奈良公園を歩くのもおつなものだった。
宿に帰ってから、友人とちょっとだけ酒をくみかわし午前5時に寝た。
(続く)