おもちゃといえども、昔のものは古物です。専門店は、古物商というわけです。どこの町にも、古物商が一軒くらいありますよね。でも、古物商の店舗には、なかなか入りづらいものですね。もっとも、古美術店は、もっと入りにくいですけど。
自分が探しているものがあって、折り合いがつけば、買ってやるという、気合がなければ入りにくいものです。若輩の頃は、特にそうですね。
私の場合は、最初は手塚キャラよりは、怪獣ソフビから、この世界に入りました。その頃は、マルサン、ブルマァクという往年の玩具メーカーが発売したものだけが、店に置く価値のあるものだったようで、ポピー、バンダイなんかは、あまり、置いてなかったな。スタンダードサイズといわれる、高さ25cm程度の人形は、1000~2000円程度。ただし、ウルトラQ、ウルトラマンの関係だけが値がついていて、帰ってきたウルトラマン以降のものは、まだ、おまけみたいなものでした。ただし、その頃から、ナメゴンは、特別でしたね。
私は、物持ちがいいほうで、子供の頃、駄菓子にあった、ミニサイズという10cm以下の小さい人形を結構持っていたんです。このため、はじめのうちは、古いおもちゃの店では、ミニサイズ怪獣に絞って買っていました。実は、スタンダードサイズを買うお金がなかったんです。ミニサイズは、500円以下でしたから。今は、珍しいもの、例えば、ドラコなんかは、10万円以上する場合があるようです。私は、帰ってきたウルトラマン以前の怪獣のミニサイズ人形は、全部持っていますが、いずれも、1000円以下で手に入れました。
今思えば、手塚キャラも古いものがたくさんあったんだと思いますが、あまり、覚えていません。不思議なもので、店にたくさん並んでいるおもちゃの中で、コレクターは、自分に興味があるものだけしか見えないんです。
でも、お店に通いはじめてる頃が一番楽しい時期です。何があるかな?と、わくわくしながら通い、多少店が遠くても苦にならないようです。
ただし、店の主人は、大体難しい人が多く、いかにも一癖ありそうな感じなんです。昨今は、比較的、普通に見える店主もいますが、当時、古いおもちゃを商売にしている人は、基本的には古物商の文化にいた人が多かったようです。まあ、商売には辛くて、場合によっては、こちらはだいぶ手玉に取られたようです。こちらが、欲しそうな顔してると、特にいらないものと抱き合わせで買わされたり、どういうわけか、人によって言われる値段が違ったり、物々交換、いわゆるトレードをやろうものなら、欲しい品物の10倍くらいのものを出させられたり・・・。あまり書くと、うらみつらみになっちゃうけど。
バブルの頃は、品物が売れるたびに、同じものが出ると値段が高くなっていくという習慣みたいなものがあって、前述したドラコみたいに、すごい値上がりが当たり前でした。実は、店の倉庫には、たくさんあるのに、ちょっとずつ出して、レア物を装うというあくどい店もあったようです。
骨董趣味の世界では、だまされるのも、勉強のうちなどと言って、エグイ習慣に寛容な雰囲気がありますが、何百年もの慣習で作られた文化で、ある一定の相場があるものです。
でも、古いおもちゃの売買は、たかが、20年程度程度で。始めに店を出した人達の独壇場。少し、いいかげんだったと思います。たいしたものでもないのに、若い人達に法外の値段で売りつけている業者は、今もいるようですが、こんなのが、慣習にならないよう願うばかりです。
今では、さすがの私も、だんだん、強くなってきました。この世界の裏も多少わかってきました。
でも、純粋な気持ちだけは、保ち続けていきたいものです。
(2001.4.20作成)
自分が探しているものがあって、折り合いがつけば、買ってやるという、気合がなければ入りにくいものです。若輩の頃は、特にそうですね。
私の場合は、最初は手塚キャラよりは、怪獣ソフビから、この世界に入りました。その頃は、マルサン、ブルマァクという往年の玩具メーカーが発売したものだけが、店に置く価値のあるものだったようで、ポピー、バンダイなんかは、あまり、置いてなかったな。スタンダードサイズといわれる、高さ25cm程度の人形は、1000~2000円程度。ただし、ウルトラQ、ウルトラマンの関係だけが値がついていて、帰ってきたウルトラマン以降のものは、まだ、おまけみたいなものでした。ただし、その頃から、ナメゴンは、特別でしたね。
私は、物持ちがいいほうで、子供の頃、駄菓子にあった、ミニサイズという10cm以下の小さい人形を結構持っていたんです。このため、はじめのうちは、古いおもちゃの店では、ミニサイズ怪獣に絞って買っていました。実は、スタンダードサイズを買うお金がなかったんです。ミニサイズは、500円以下でしたから。今は、珍しいもの、例えば、ドラコなんかは、10万円以上する場合があるようです。私は、帰ってきたウルトラマン以前の怪獣のミニサイズ人形は、全部持っていますが、いずれも、1000円以下で手に入れました。
今思えば、手塚キャラも古いものがたくさんあったんだと思いますが、あまり、覚えていません。不思議なもので、店にたくさん並んでいるおもちゃの中で、コレクターは、自分に興味があるものだけしか見えないんです。
でも、お店に通いはじめてる頃が一番楽しい時期です。何があるかな?と、わくわくしながら通い、多少店が遠くても苦にならないようです。
ただし、店の主人は、大体難しい人が多く、いかにも一癖ありそうな感じなんです。昨今は、比較的、普通に見える店主もいますが、当時、古いおもちゃを商売にしている人は、基本的には古物商の文化にいた人が多かったようです。まあ、商売には辛くて、場合によっては、こちらはだいぶ手玉に取られたようです。こちらが、欲しそうな顔してると、特にいらないものと抱き合わせで買わされたり、どういうわけか、人によって言われる値段が違ったり、物々交換、いわゆるトレードをやろうものなら、欲しい品物の10倍くらいのものを出させられたり・・・。あまり書くと、うらみつらみになっちゃうけど。
バブルの頃は、品物が売れるたびに、同じものが出ると値段が高くなっていくという習慣みたいなものがあって、前述したドラコみたいに、すごい値上がりが当たり前でした。実は、店の倉庫には、たくさんあるのに、ちょっとずつ出して、レア物を装うというあくどい店もあったようです。
骨董趣味の世界では、だまされるのも、勉強のうちなどと言って、エグイ習慣に寛容な雰囲気がありますが、何百年もの慣習で作られた文化で、ある一定の相場があるものです。
でも、古いおもちゃの売買は、たかが、20年程度程度で。始めに店を出した人達の独壇場。少し、いいかげんだったと思います。たいしたものでもないのに、若い人達に法外の値段で売りつけている業者は、今もいるようですが、こんなのが、慣習にならないよう願うばかりです。
今では、さすがの私も、だんだん、強くなってきました。この世界の裏も多少わかってきました。
でも、純粋な気持ちだけは、保ち続けていきたいものです。
(2001.4.20作成)