私は高校時代とここ半年で恋をされました。

自分のことを冷たい人間だと思っていて、実際そうなのかもしれないけど、なにか助けを求められたら助けたくなってしまう。

 

そのせいでいつも僕のところには変わった人たちが寄ってくる。

普通のいい人には話をできないけど、変だけど頼らせてくれる。だからだろうか。

 

けれどそういう人たちは大抵の場合とっても魅力的なのだ。

普通とは違う感性を持っていて、そのせいで悩むこともあるけれど、その分、自分に誠実でまっすぐな人たちが多い。

けれど周りが見えないことが多くて、特に高校生大学生は外に開かれる時期に際して不安を感じる。

そんな人たちが僕のところにやってくるのだ。

 

僕自身かなりのマイペースだ。

かといって協調性がないわけでもなく、人の心に疎いわけでもない。

けれど、あ、この人はこういう考え方をするんだといつも一歩引いてみてしまう。

だから、特別気があうように配慮しようとかはできないのだ。

 

友人にはあいつはいつもいいとこ取りしていると言われる。

きっと、必要な時にやるべきことを、と思っているから、特別仲が良くなくても何か信頼を得てしまう。

それを疎ましく思われるのだろう。

 

話は戻って、そんな僕に恋する人は大抵変な人なのだ。

自分に正直で取り繕うことのできない人たち。そんな人たちの逃げ場になる。

けれどあくまで僕は逃げ場でしかない。

その人たちが前を向くことができれば僕は必要なくなる。

 

けれど励ますと、ここに認めてくれる人がいるということに彼らは甘えようとする。

正直、甘えられるのは大変だ。

いつまでも僕はインストラクターではいられない。

まだ大学生なんだ。好きなことやらせてくれ、と思う。

 

そして彼女たちは僕から離れる時、彼女たちのアイデンティティを肯定できるようになる。

自分の芯を持った、とっても魅力的な人になる。

そしてすごいもてるんだよ。

離れていった人たちはだいたい1年後には恋人が出来る。

 

せめてもの慰めは彼女たちがまだ僕のことを慕ってくれること。

けっこう突き放すことには突き放しても慕ってくれる。

 

けどさびしいのは、あくまで僕は良い出会いでしかなかったこと。

彼女たちにとって信頼できる人、という安心感ではいられる。

 

いつも恋の最中に言われるのが

jassanのことが正しいと思ってしまう

という言葉。

 

正しいも何もないのに自分を肯定してくれる言葉はとてもうれしいのだろう。

 

けど、甘えて欲しくない。

ありのままのあなたは素晴らしい。

もっと自由でいていい。ここにとどまって欲しくない。

 

だからいつも背中を押してしまう。

 

あーあ。とってもいい子になったのに。

僕のところでは甘えてしまう。僕も甘やかしてしまう。

ここにはいない方がいいのだろうなあ。

 

 

 

 

 

 

単純に人を好きになりたい。

頼れるから頼られるからはどうでもいい。

ありのままのだれかを愛したい。

ありのままの自分で愛したい。

 

もうこんなそんな役回りはいやだ。