早いな。きみと別れて2年になるのか。まだ、きみとは連絡が取れる状態だ。でも、取り合う事はないけどね。きみはあの頃と変わらず今もここに住んでるんだな。気軽に、自由に、出入りできた頃が懐かしいよ。合鍵なんてとっくに返したからな。未練がましいな……またこうしてきみの部屋を見上げてる。部屋の明かりが付いている時もあれば、消えている事も。これ以上は近付けないんだな……ぼくときみはもう赤の他人。ただの顔見知り。偶然を装って会えるかもしれないけど、そうでもしないと口実にならない。触れ合える距離に居たのは過去の事。きみはあの日から新しい生活を始めているし、ぼくもぼくなりにきみの居ない生活を続けている。頭の片隅にはいつも、きみがチラついているんだ。きみはぼくの事なんてとうに忘れていて、どんどん前に進んでいるのに、ぼくの時間は多分、あの時から止まったままなんだろうな。だから、こうして気が付くときみの部屋を見上げてしまうんだ。ただ、何をする訳でもなく。「優先」すべきはきみだった。何よりも誰よりもきみを「最優先」していた。あの頃は……         「夜明け過ぎの2月の雪。きみの部屋を見上げつづけた。ときめき……痛み……眠れぬ夜の過ごし方を初めて知った。きみにいつまでも見とれたい。何もいらないよ。きみを愛しているよ。心の底から。愛(あい)はいのちよりも前にあるから。エデンの歌。春に咲く花。抱えきれない、大きな気持ち。瞳を揺らせて『終わらない愛を知りたいの. . . . . . . . . . .』ときみは言った。きみにいつまでも見とれたい。何もいらないよ。きみを愛しているよ。心の底から。愛はふたりの後にも残るから。きみにいつまでも見とれたい。何もいらないよ。きみを愛しているよ。心の底から。愛(あい)はいのちよりも前にあるから。」   ぼくもそろそろ新しい恋を始めなきゃいけないな。女々しいぼくの姿なんてきみも見たくはないだろう。ん?雪か?グッドタイミングだな。きみと別れた日もちょうど2月で雪が舞っていたな。これは止まってないで動き出せっていう合図かな?あの頃はきみが「大切」すぎて、傷が付かない様に飾っておきたかった。でも、きみは意思ある人間だ。大人しくじっとケースの中に収まってはくれない。きみは「大事」だったけど、ぼくの所有物ではなかったんだ。自由がないと息苦しい。ぼくはのめり込んでいたんだ。だから何を差し置いてもきみの事を「最優先」してたんだな。自分の事なんて後回しで。でも、自分の事を「大事」にできない人が他人の事を「大事」になんて出来やしないって思い知らされたよ。きみは今でも、ぼくにとって「大切」な人だよ。違う道を歩き出してるけどね。もうぼくにはきみをどうこうする権利はないよ。きみが元気なら何よりだ。きみはぼくの事なんて思い出さないくらい充実した日々を送っているだろうから。原曲オリジナルラブ「プライマル」今日もあなたに幸あれ。続く。

 

 

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