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J8BALLのブログ

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先輩が亡くなった


それはもう一年前以上も前



高所から落ちて亡くなった


頭は割れ、


目玉が飛び出していたと、、、



とび職だったからか


悲惨な死に方だった



ただ悲しくも、切なくもなく


虚無感だけが自分の中にあるー





小学校の頃から


人気のある人だった


男気があるというか


友人も大勢いた




自分は小学校の時


卓球クラブに入って


それで一緒に卓球をしたことがあった



卓球


根暗なイメージがあるけど


学校の授業の一環で


「クラブ活動」と言うのがあった


確か野球とかサッカーのクラブも無く


他はほとんど校舎の中でやるような


「クラブ活動」だったような気がする


他には組み体操とか


機械体操、陸上クラブなんていうのもあっただろうか


球技としてはコレ位しかなく


授業の一つとして受け入れていたような気がする




それからしばらくして


自分はある道場に入った


負けず嫌いのせいか


喧嘩というか、


口で悪口を言われても、


泣いてしまう



生まれも遅生まれのせいか


同級生と比べて体も小さい


見返そうと言う気持ちが強かったのだろう


「あいつらをぶっ飛ばしてやる」とばかりに


入門した




初日に道場に行くと


その「A先輩」がいた


道場に入っていたらしい




同じ小学校出身だからか


色々と目をかけてもらったような気もする


どちらかと言うと親分肌で


下の者の面倒見も良かった



だがA先輩は中学生になってから


道場にはあまり来なくなった





ところで道場には「K」と言う面白い奴がいた


自分の一級下ではあるが


幼稚園の頃から通っているせいか


型もしっかりしているし


筋がいい


下級組の指導もしている



道場の先生からも


「ゆくゆくは道場の指導を、、、」とも


思われていたと思う


道場ではあのA先輩も頭が上がらない



帰り道が一緒になるのでよく「K」と一緒に帰っていた


彼は自分の事を呼び捨てにしていたが


道場の先輩でもあるし


何より嫌味が無いので特に気にもしていなかった



いい意味で実に自信家で


性格も良かったせいもあるだろう




その日も「K」と一緒に帰っていると


A先輩に会った


暗がりでいかにもな人間と話しこんでいた


いかにもと言うのは


リーゼントとダボズボン


中学一年のA先輩も同じような格好だった



自分にとっては


悪そうな格好をしていても


A先輩はA先輩だ


特に違和感も無く


優しい先輩と言う認識しかない



そこで道場の「K」が


「おいA! 何で道場来ないんだ!」


すると一拍間をおいてA先輩が


「なんだぁ この野郎!」


「生意気な口叩くな、ぶっ飛ばすぞ!!」



道場の雰囲気で歩いていた


自分は面食らってしまった


・・・と同時に「そりゃそうだな」と思った


仲間の前でいかにも年下から呼び捨てにされたのだから


たちまち一緒に歩いていたKは


言葉を失う



やがて、とぼとぼと歩き出すKに


A先輩が


「おい!」と駆け寄ってきた


目の前に来て殴るのかな


、、、と思ったが



一緒にいた仲間をちらりと


見てからこう言った


「ここはな道場じゃないんだ」


「タメ口を聞かないでくれよ、、、」


Kはおとなしく「はい、はい」と返事をしていた


帰り道はそれは大人しくなってしまい


可哀想だと思うくらいに落ち込んで


うつむき加減で帰っていった



それから道場ではA先輩を見なくなった




つづく