今日はクリエイティビティについて少し前に書いたものをシェアしてみたいと思います。

「クリエイティビティ」というと、何か創作物(絵や音楽)が頭に浮かぶかもしれませんが、私にとっては感覚です。
どんな感覚かというと、雲がぱーっと晴れて青空が広がっていくような、時間と場所を忘れてしまうような、体が軽くて自由でどこまでも歩いて行けそうな、そんな感覚です。

それは世界と一緒にダンスを踊っている感じ。
甘露をごくごく喉を鳴らして飲むように、クリエイティビティは私の人生を潤してくれます。

さて、このクリエイティビティが常に川のように滔々と流れるようにするために、私はいくつかのことに気を配っています。

🌱人間はもともとクリエイティブな生き物であることを覚えておく。
私たちは創造せずには生きていけない生き物だと思います。たとえアートという形で現れなくても、常に何かを表現し続ける存在だと思っています。

🌱創り始める前に、頭の中で完成形を決めてしまわない。理想の完成図に縛られない。

🌱自分の表現を「上手い」「下手」でジャッジしない。

🌱創造の過程こそが喜びであることを覚えておく。私にとって、なにか美しく残るものを作ることがクリエイティビティを楽しむ目的ではないということ。まず、花曼荼羅は5分もすると萎びてしまうものがほとんどです。

🌱辛抱強く自分と寄り添う。花曼荼羅を作り始めて数年になりますが、実は一度も途中で放り出したことがありません。自分の満足いくものが作れなくても、とにかく自分が必要と思う時間を取ってあげます。自分にチャンスをあげるということ。植物の命を扱っているという気持ちがそうさせているという面もありますが、まず、自分を見切りたくないという気持ちがあります。

🌱花曼荼羅を作るボードの前に座るまでが一番大変ということを覚えておく。創り始めたら、あとはインスピレーションや植物の力に任せています。

🌱オリジナリティにこだわりすぎない。どのみち、私たちは一人ひとりユニークな存在なので、どんなに同じものを作ろうとしても、個々の味が出てきてしまうものだと思います。オリジナリティにこだわりすぎて創作できなくなるくらいなら、マネから始めるほうがよっぽど良いと思います。模倣をしながら創作する過程で、自分が惹かれているものが何なのかがわかってくると思うのです。その時、自分が惹かれているものは、実は創作のスタイルだとか、どのミディアムを使っているかというような表面的なものではないということに気づく場合もあるかもしれません。

🌱完璧主義から早々に脱却する。

🌱「今日(今週、今月、今年、この10年間)は何も創造的な仕事をしなかった...」と罪悪感を感じるのをやめる。無意味だと思います。

私がなぜクリエイティビティを欲するのかと云ったら、ただ楽しいからです。
面白いから。
遊びだから。
そしてみんなでするとさらに楽しい。
もう、自分のジョークに自分で笑って、家族に「ねぇねぇ、すっごいおかしいジョーク作ったよ!聞いて!」といっているのと同じ感覚です。