
たぶん私は一生忘れないと思う。
息子と毎日散歩に行ったことを。
道すがら見つけたクモの巣にかかった羽虫を数えたことを。
毎日散歩中に出会うご近所さんとの会話が少しずつ長くなってきたことを。
原っぱに思い思いに寝転がる牛の模様をじっくり眺めたことを。
道端で大きなたんぽぽを見るたびに、そのふかふかの花を確かめるように触れたことを。
次の日の起きる時間を気にせずに、いつまでも息子と本を読んだ夜を。
真夜中に息子を起こして一緒にスーパームーンを見たことを。
息子とパートナーが今夜は庭で寝るのだと興奮して寝袋を持って玄関を出ていった姿を。
我が家のニワトリを羨ましがって、とうとう自分でも6羽ニワトリを飼い始めた郵便屋さんが、今日初めて卵が生まれたと報告してくれたことを。
そして、明日がどうなるのか、来週は、来月は、来年はどうなるのかさっぱり分からないながらも、何故か日々大丈夫でいられたことを。
ロックダウンでいろいろ不安な時かもしれない。
でも、息子が大きくなった時、私はきっとこの日々を懐かしく思い出すだろうし、
いつかの未来で辛いことがあった時には、この思い出が私を暖めてくれると思っている。