5年前


その頃,私は元彼に浮気されて,まじめに恋愛するのが嫌になっていたせいか,毎週派手に遊んでいた.

大学の寮の門をミニスカートで乗り越えて,毎週クラブへ通った.

酒を飲んで,知らない人たちと大騒ぎする日々.

携帯のメモリは増えたけど,ぜんぜん満たされない毎日だった.

そんな生活に嫌気がさしていたある日,彼に出会った.


その日も友達と一緒にクラブ活動.


週末のせいかやたら人が多い.

うざいナンパを何度もかわして友達と踊り、酒を飲んでいた.


深夜3時を過ぎたころ,酔っ払った友達は,いつも通りナンパしてきた男とどこかへ行ってしまった.


「またか…」


放置されるのには慣れていたので,壁際の椅子に座ってぼーっとクラブ内を眺めていた.

飲んでも飲んでも酔わないから,疲れだけが溜まっていく.爆音で耳が痛い.


(明日も耳鳴りだな…)


ぼーっとそんなことを考えていた.


「一人?」


相手のいない女には,うざいナンパは一晩中続く.

嫌になり、うつむいて寝たふりをした.


しばらくして,ふと視線を感じた.

顔をあげて視線のあったほうを見るとサングラスをかけた男が立っていた.

彼をみた瞬間に胸が苦しくなった.なんでかはわからない.

目が合うと,彼は微笑みながら私のほうへ歩いてきた.


「一人?」

さっきまで嫌気がさしていたフレーズに,胸が高鳴る.

「友達と来たんだけど,ちょっといなくなっちゃった」

「そうなんだ,俺もだよ.1杯飲まない?おごるよ」


今まで飲んでも飲んでも酔わなかったのに,緊張してたのかビール1杯でふわふわした感じになってしまった.

彼に促されるままフロアに出て踊る.アルコールがまわっていい気分だった.


「今度,飯でも食いに行こうよ.携帯教えて?」


携帯番号を交換して別れた.

久しぶりに,幸せな気分で帰りの電車に乗った.


ただのナンパだけど,今まで生きてきて出会った瞬間にあんなふうに感じたのは彼だけだった.


この日,彼について知ったこと.

*名前

*年齢

*携帯番号

たったこれだけ.


でも,自分の感情を信じてみたかったんだ.


ペタしてね


はじめまして,*jasmine*です.


わたしは同じ人を5年間思い続けています.

関係は,友達以上恋人未満….

馬鹿な女だなぁと思う人もいるかもしれないけれど,ここでは正直な話をさせてください.

よろしくお願いします.