その後(前回記事参照)、サンディエゴ・ホームステイの斡旋で、クレアモント・メサ地域のご家庭に移りました。70歳の老夫婦、35歳の娘と娘のガールフレンド、40歳前の息子との共同生活です。このお家はとにかく家族のぬくもりがあるご家庭でした^^ すでに退職し、のんびり暮らしていたご夫婦は面倒見が良く、学校帰りで腹ペコの私に、いつも美味しいディナーを作ってくれました。お昼ごはんはホームステイ代に含まれていないのですが、お昼も家にある食材を食べて良いと言ってくれました。その分余分にお金を支払うと申し出たのですが、「お金はいらないよ、気にしないで。」と笑顔で言ってくれました。妻は昔ESLの英語教員のアシスタントをしていたとのことで、よく英語を教えてくれました。パシフィックビーチは「シ」にアクセントを置かないと通じないとか、学校教育でこどもを見守る姿勢、子どもとの接し方について、いろんな話をしてくれました。いつも笑顔で、包容力がある方でした。夫は大きくてスキンヘッド、そして無口ですが、たまに発する言葉がとても面白い方でした。雨の日はバス停まで車で送り迎えしてくれました。ちなみにこのお家からバス停まで20分弱くらいでした。こちらのバスで、驚いたことが、予定時刻より先に発車することです。どういうことかというと、バスのスケジュールでは13時に来ることになっているのですが、予定時刻より先に到着した場合、予定時刻を待たずにバスが出発してしまうのです!仕事以外では時間にルーズな私は、これには苦労をしました。

話を戻して、彼は10人の子どもと、35人の孫がいる大家族でした!リビングにはたくさんの写真が飾られており、「私たちはハッピーな家族なのよ」と、よく妻が話していました。夫婦ともに敬虔なモルモン教徒で、私も一度、サンディエゴ・カリフォルニア・テンプルに連れて行ってもらいました。日曜に買い物をしてはいけないなど、独自のルールがあるようです。火曜と水曜は、教会が運営する、ホームレスや障がい者に無料で食材を提供するストアで、夫婦で働いていました。

このご家庭はホームステイは35年受け入れているようですが、最近紹介される生徒が減ったと仰っていました。本当は途切れず生徒を受け入れたいが、なかなか見つからないとのこと。私はもともと1か月の滞在契約で、次に学校近くのシェアハウスに移ることになっていました。その問題を解決する手助けができればなと思ったのと、とても良いご家庭なので、ホームステイする生徒にもメリットがあると思い、ネットで調べた日本の留学会社に連絡を取り、このご家庭をホームステイ先として紹介したい旨伝えました。とても親切な担当者さんがすぐに返信をくださり、お家見学の後、無事にホームステイ契約が成立したようです。日本人学生が好きなホストファミリーも、とても喜んでくれて、よかったです。

大家族であり、1つしかないシャワーを使うときは少し気を使いましたが、とてもあたたかく安心感があるご家庭で、居心地よく過ごさせてもらいました^^

課題に追われ、土日も部屋に閉じこもっていたため、少し心配かけたこともありますが、引っ越し先まで荷物を車で送ってくれ、最後に「次の家が嫌になったらいつでも戻っておいで」と優しく言ってくれた妻と夫。「もっと一緒に遊びたかったのに」と大きなハグをして見送ってくれた娘とガールフレンド。たった1か月間の滞在でしたが、素敵なファミリーとの出会い、注いでくれた暖かい心に、感謝で心がぽかぽかしました^^