こんにちは。


トマト山上ですww



これから毎日俺の妹がこんなに可愛いわけがない

のssを貼っていきたいと思います


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多少エロィ部分もありますが

温かい目で見守っていてください







修羅場ね~


「あ……桐乃。その…………」
「どういうこと?」
桐乃が顔を俯かせたまま暗い声で聞いてきた。
失敗だった。今日は両親もおらず桐乃も黒猫たちと遊びに行く予定だったと知っていたので
あやせを家に呼んでいたのだが。
急な予定が入ったためか、それともゲリラ豪雨が降りしきる家の外の天候のためか
桐乃は家に戻ってきて、こうして俺とあやせの前に立っていた。
「桐乃、これは――」
「あんたは黙ってて!」
鋭い声に俺の言葉は呑まれてしまう。
次いで桐乃は顔をあげ、あやせに視線を向ける。
振り出した雨の中を走って帰ってきたのだろう、髪も顔も、服も全てが濡れて痛々しい。
「あやせ、答えて。どうしてアンタがここにいんの?」
重く冷たい声。
「………………………………桐乃、わたしお兄さんとつきあっているの」
ポツリとあやせは俺たちの関係を短く桐乃へ伝えた。
そう、俺とあやせは数ヶ月前から付き合い始め、今日は幾度目かの逢瀬を重ねていたところだった。
「…………ッ……ぎっ!」
桐乃の顔が大きく歪む。
つかつかとあやせに歩み寄り、腕が弧を描いて――
バチン!
「…………さない、…………許さない、許さない!」
桐乃はあやせの頬を張り、搾り出すような声を漏らす。
「ふ、ふふ…………どうして、どうしてあなたに許してもらう必要があるの桐乃……」
頬を抑えながらあやせが桐乃を見上げ、嘲笑するように言う。
「桐乃、お兄さんはわたしを好きと言ってくれたの、妹のあなたなら……祝福してくれたっていいじゃない? わたしたち、親友でしょ?」
嘘だ。
俺は数ヶ月前、あやせに俺の想いを伝えた。それは俺が妹に抱く、抱いてはいけない想い。
どうしようもなく、桐乃のことを考え、このままでは桐乃を襲ってしまいそうな衝動を抱えていた俺はふらふらとあの日公園へ来て自嘲の涙を浮かべていた。
そこに偶然麻奈実の家からの帰りだとあやせが通りかかり、俺はつい自分の悩みをあやせへ打ち明けた。
俺のことを嫌っているコイツなら、俺のことを張った押してくれるんじゃないかと思ったから。
しかし、そうはならなかった。
『わたしとつきあいましょうか、お兄さん。そうすればいずれ忘れられるんじゃないですか』
優しく微笑むあやせ、俺はそれに身をゆだね今に至る。
だが、俺の心には未だ桐乃がいて、あやせへは愛の言葉をささやいてことは無い。
「あやせ、俺は――」
「お兄さんは黙っててください! わたしは、わたしは今更…………せっかくあなたを桐乃から奪ったのに、奪い返されたくない!」
黒く淀んだような瞳を桐乃へ向けるあやせ。
そこにはいつも、笑いかけ桐乃のことを心配しているような優しい笑顔は無かった。
「桐乃。わたしとお兄さん、もう何度も何度もセックスしているの。お兄さんはとても優しくしてくれたわ。アナタだけに優しい人じゃないのよ?」
「黙れ! あんたなんか友達なんかじゃない! 信じていたのに……、あたしの気持ちを知っていたくせに……」
桐乃の容貌はヒドイものだった、目元が濡れていたのは雨に打たれただけのせいじゃない。
「あたしが、あたしが兄貴をどう思っているか知っていたくせに! 応援するって言ったくせに!」
その言葉に俺ははっとする。
桐乃、もしかしておまえは俺のことを?
「そうよ、悪い? は、あたしはアンタのことずっと男の人として見てた。ずっとずっと! …………なのに、こんなのひどいよ………どうしてよ兄貴ぃ」
膝が崩れ、桐乃はその場に泣き崩れる。
俺は桐乃に近寄ろうとした。
が、腕を掴む手がある。あやせだ。
「いや! いかないで下さい! わたしのことを見てください! どうして? 桐乃は妹でしょ? おかしいって知っていたから、あのとき公園でお兄さんは泣いていたんじゃないですか? それをふりきろうとわたしとつきあってるんじゃないですか!」
必死に叫ぶあやせ、爪が俺の腕に食い込み、血がツツと流れたが、俺はその痛みよりも、
「あやせ、放してくれ。桐乃が泣いてる……」
「いやです! いやです! いやです!」
「放せって!」
俺は強引にあやせの腕を振り払い、桐乃のそばへ行き優しく抱きしめた。
「桐乃、俺もずっとおまえのことを見ていた。……………泣かせて悪かった、もうおまえしか見ないから」
「…………兄貴? ほんとに?」
「本当だ」俺は桐乃の涙を指ですくい取り、ずっと抱きしめ続けた。その後ろであやせの嗚咽を聞きながら。


行数いっぱい、即興SS終わり



第1回目どうでしたか?



まぁ、これからもちょくちょくうぴーしていくので

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