第61回日米学生会議公式ブログ               -劇的で刺激的な毎日を- -6ページ目

CNNから Part.2

週の半ばに更新すると言いながら・・・
金曜日になってしまいました(>_<)

うーん。来週こそ!!(笑)


さて、今日は・・・
また、CNN Student News からです。

ムービー
スクリプト


STORY HIGHLIGHTS
ということで、以下の三つが柱です。
1) Examine concerns about increasing Taliban control in Pakistan
2) Hear why voting brings a sense of pride to many South Africans
3) Consider the potential impact of a shift in the Japanese diet


以下、順にコメントしてみます。

1) Examine concerns about increasing Taliban control in Pakistan

私事ですが、この4月から、ヘーゲルからルーマンまでを順番に読むというゼミに入りました。先生がドイツ人で、英語のテキストを使ってます。
英語の翻訳が原文のドイツ語のニュアンスを表しきれていない時に、いつも教授が説明してくれるので、原文で読むことの大切さを痛感しました・・・。

と、そんなことは、本質ではなくて・・・

教授が、
「ヘーゲル的な法と国家の考え方は、アフガニスタンのイスラムの考え方と似ている部分がある」
と授業中にちらっと言っていたのが印象的でした。


このCNN Newsによれば、
タリバンが勢力を取り戻つつあり、その範囲では、イスラム法(シャーリア)が用いられているようです。

教授のコメントの真意を確かめるために、もう一度テキストを読み直してみました。ヘーゲルによれば・・・
Supreme duty (of an individual) is to be a member of the state. 
(Philosophy of Right §258より)
だそうです。

つまり、個々人の権利や人権より、義務を先に考えるヘーゲル的な考え方をすれば、タリバーンの一見強権的に見えるイスラム法的な考えも正当化されるのかもしれません。


ヘーゲルとタリバンの両者の思想に共通点を見出せるとすれば、
よく描かれる図式、「イスラム≠西欧近代」に?がつくのかもしれない、
と西欧近代思想の奥深さを感じました。


これ以上書いても、僕の知識の浅さを露呈するだけなので、
次のニュースに移ります(笑)



2) Hear why voting brings a sense of pride to many South Africans

選挙に向かう南アフリカの若者のお話です。

そういえば、僕は、今週の日曜日に、選挙デビューです。
投票会場は自宅の真裏にあるし、初投票してきます。
市議会選挙です。
最寄り駅には、何人もの候補の方が夜まで連日立っています。

大学では、選挙の仕組み、とか勉強してますが、
選挙の投票用紙の形とか、書式はよく分かりません。
そんなわけで、すこし楽しみです!!

内容にもコメントすると、若年層の投票率の向上には、インターネットを活用できるかどうかにかかっているのかな、と感じました。


3) Consider the potential impact of a shift in the Japanese diet

このニュースをブログで取り上げたのは、実はこの3)が一番の理由です。

自国が海外メディアにどのように取り上げられているか、
は、把握しにくいと思います。

日本人はお寿司ばっかり食べてるわけじゃない、と突っ込みたくなったり、すごく面白いです。

個人的には、「パンより、ご飯」なので、
マクドナルドに行くことはあまりありません。
ということで、興味津々のコーナーでした。

ということで、今日はおしまいです。
僕の思いつきコメント集、みたいな感じになってしまいました・・・

それでも、
1) と 2) は僕の分科会「公と私」にかかわるテーマだと思っています。

「公と私」という概念の地域性や、
選挙の果たすべき役割について考える契機にできそうです。



参考

CNN Student News (April 23, 2009)

Hegel's Philosophy of Right

最近の判例から

ほぼ一週間ぶりの更新となってしまいました。
投稿が週末に偏っていますが・・・
なんとか、今週こそ水曜日くらいにアップしたい!
頑張ります♪


ブログに書くネタも尽きてきて、
毎日ブログを更新している、世の多くのブロガーたちの発想力には、
ただただ感心するのみといったところです(>_<)

さて、今日は、最近の裁判について書こうと思います。
今週は、二つの裁判が全国主要紙の社説で取り上げられました!!
きっと珍しいことだと思います。


1)最高裁:強制わいせつ被告事件
(平成21年4月14日 最高裁判所第三小法廷)

被告は、電車内で女子高生に痴漢をしたとして強制わいせつ罪に問われ、
1、2審判決では、懲役1年10月の実刑が言い渡されました。
しかし、最高裁では一転、無罪となりました。
詳しくは、ニュースをどうぞ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090414-OYT1T00669.htm


この判決については、読売新聞と朝日新聞が社説で扱っていました。

朝日新聞では、『二重の悲劇を防ぎたい』と題され、
痴漢行為は卑劣な犯罪だ。被害を受けた女性に大きな傷を残すだけではない。冤罪によって人生が狂ってしまう新たな被害者を生むかもしれない。この二重の悲劇を防ぎたい。
と書かれています。
http://www.asahi.com/paper/editorial20090416.html?ref=any

読売新聞では、『「やってない」証明の難しさ』と題され、
示談金目当てに痴漢をでっち上げる悪質な犯罪を取り締まるべき、と述べていたのが印象的でした。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090416-OYT1T01342.htm?from=any


両社説で述べられていることは最もだと思います。
が、新聞と同じことを書いても面白くないので、
ここでは、別のことを考えてみようと思います(^-^)


最高裁のホームページで判決文を読んだときに印象的だったのは、裁判官全員が男性だったこと。(田原睦夫、藤田宙靖、堀籠幸男、那須弘平、近藤崇晴(敬称略)は、全員男性の名前だと思います・・・。)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090414170745.pdf

男女に関わる犯罪の裁判を担当する裁判官がすべて男性で構成されているのは、好ましいことでしょうか・・・

と思って、グーグルで検索したところ・・・
(Wikipediaによれば)国立大学初の法学部教授となった
辻村みよ子氏の「法学分野の男女共同参画 -課題と取り組み」
という記事を見つけました。
http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/pdf/200504/0504-4853.pdf


それによれば、女性裁判官の比率は、12%程度。
やはり圧倒的に少ないです。

記事の中では、取調べや公判の中でもう一度女性が傷つけられるセカンド・レイプ、セカンド・セクハラの可能性や、他のジェンダーバイアスの事例についても指摘されていました。


そういえば、法科大学院の定員を減らすという記事を先日読みました。
法科大学院の課題と改善点を話し合ってきた中央教育審議会ですが、
「入学者や修了者の質」という点には、
法曹における男女比の不均衡が含まれていたのでしょうか。

たとえ、この問題が十分に審議されていたとしても、短期間で結果を出す有効な対策を示すことは困難な気がします。
というのも、ただ、女性の合格者をただ単純に増やせばいい、というのが正しい政策だとは思えないので。

(革新的な案ではなく、ごくありふれた意見ですが・・・)
個々人が問題の存在を認識していくことが重要なのではないでしょうか。


裁判員制度も始まり、国民が司法に関わる機会は、増えていくと思います。
個別の判決だけでなく、その裏にある、日本の司法が抱える根本的な点についても目を向けていくことが必要なのかもしれません。



と、ここまで書いてみたところ、結構長くなったので、
もう一つの事件は、また次回ということで・・・(笑)

ちなみに、調書流出をめぐる奈良地裁の判決を取り上げようとしていました。

それでは。


参考
読売新聞「痴漢」防衛医大教授に最高裁が逆転無罪(2009年4月14日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090414-OYT1T00669.htm

読売新聞 2009年4月17日付社説
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090416-OYT1T01342.htm?from=any

朝日新聞 2009年4月16日付社説
http://www.asahi.com/paper/editorial20090416.html?ref=any

最高裁 平成19(あ)1785 強制わいせつ被告事件
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090414170745.pdf

講演「法学分野の男女共同参画-課題と取り組み」
http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/pdf/200504/0504-4853.pdf

assisted suicide

更新が滞っていました・・・。
最近の僕は・・・新学期が始まって一週間が経ち、
徐々に新生活にも慣れてきたという感じです~!


以前は、CNNのStudent Newsの記事をここで紹介しましたが、
今日は、BBCで見つけた興味深い記事について書こうと思います。

From Our Own Correspondent という番組(?)からです。
番組内で紹介されていたのは、

・スイスのチューリッヒに、自殺幇助を行なう病院(グループ?)がある。
・イギリスでは自殺幇助は認められていない。

・イギリスに住んでいる人が、チューリッヒで自殺したら・・・?
・そして、その渡航を手伝った人がいたら・・・?

という内容でした。


僕は第61回の会議で「公と私」という分科会を担当します。

自殺には様々な解釈や意見があると思いますが、自殺幇助という罪が日本を始め多くの国の法律で規定されている以上、自殺には公益を侵害する側面があることは否定できないといえると思います。

ただ、それと同時に、(よく言われる話ですが)自律的に生きることは許されるべきではないか、という意見もあって・・・

それぞれの立場に説得力があるのだと思います。


ここでは、それぞれの立場に対する詳しい言及は避けるとして、僕は、まず、自殺専門の病院があるという事実に驚きました。

番組の中で、
その部屋は、functional furnitureもあって、日常生活とそんなに変わらない構成になっている
という節があって、functional という言葉の響きがすごく印象的でした・・・。


僕が聞いた番組と全く同じものを発見できなかったのですが、似たような記事があったので、リンクを載せておきま~す!BBCのホームページで"Dignitas"と検索すると関連記事が、色々と読めそうです。インターネットすごい!!(笑)

それでは~~。


参考
Dignitas (Wikipediaより)
http://en.wikipedia.org/wiki/Dignitas_(euthanasia_group)

BBCの記事
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/merseyside/2933589.stm