冨山雄一 著
ニッポン放送プロデューサーの冨山雄一さんの著作。
パーソナリティの方からよくお名前が出るので
ラジオっこの私はよく存じ上げている方です。
私は高校生のころから
「ニッポン放送」にお世話になっています。
特に「オードリーANN」は2009年の初回からずっと聞いています。
なので、実感としてあるのが
ここ数年で番組のスポンサーが
ぐっと増えたなということ。
一時期はスポンサー1社もついてないときもあった。
オードリーANN東京ドームは16万人が視聴するし、
ここにきて、盛り上がっている
見事なV字回復しているのは
なぜなのか。
経営者としても
ラジオリスナーとしても
とても気になったので、
この本を手に取りました。
著者 冨山さんは「僕が見てきたことを書くだけのドキュメンタリー」
と言われていたけれど、
時代の移り変わりで
そのときそのとき、できることを
懸命にしてきたんだなあと。
特にデジタルの発展はめざましく
それによりできることが増えて
上手に生かされていたのも
大きかったのだと思う。
例えば
radikoの登場は大きい。
私自身も、今やラジオはradikoでしか聞かないけれど
高校生の頃は、ラジオのチューニングを一生懸命合わせていた。
住んでいた場所から「ニッポン放送」は入らず、
地域ネット局でオールナイトニッポンは聞いていたけれど
radikoで本物の?笑
「ニッポン放送」が聞けるようになったときは
とっても嬉しかったなあ。
そんなradikoの登場で
PCやスマホで若者が聞いてくれるようになったこと。
そしてさらに
「タイムフリー」の登場で
いつでも聞けるようになったことで
リスナーの「入れ替わり」が起こらなくなった。
なので、
深夜に勉強する受験生向け番組だった「オールナイトニッポン」も
2年周期くらいでパーソナリティを入れ替えていたが、
不必要な改変※人気番組だけど入れ替えるなど
をやめたというのは
思わず唸ってしまった。
ラジオが
長い年月で人々の心に
強く残っていくという特性が
特に色濃く表れるようになったという。
また、データもとれるようになり
番組作りも良い方向へと変わったそう。
そしてこの本の大きなテーマ
ダイパコスパの逆をいく
「静かな熱狂」
ラジオリスナーは普段は静かに
ずーっと応援してくれる。
その静かな熱がたまって
爆発するときが本当にすごい、と。
なので、
ライト層ではなく
ずっと聞いてくれるディープ層に訴えかける
エンタメの作り方もしている
というのも勉強になった。
そんな
前例にとらわれず、今の空気感に合わせてきた
冨山さんが
毎回聞いている番組が日天。(安住紳一郎の日曜天国)
とのこと。
私も毎週聞いている大好きな番組です。
安住氏は番組内でよく
AMラジオは斜陽だと騒いでいて笑
でもなんとかしたいと思っている
安住氏のささやかなるお仕事が、
メディアを救う人を作ってるのだと思ったりも笑
それと、この本で書かれていて印象的だったのは
やはり東日本大震災の時の話。
私もこのときラジオに本当に助けられたのだけど
現場スタッフだった冨山さんが見聞きしたことの記録も
とても印象的でした。
経営者としても
ラジオリスナーとしても
興味深く読める
良い一冊でした![]()