娘の進学 |      Le jardin secret

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    フランス語で「秘密の花園」という意味を持っています。
    サロンの庭を眺めながらお花やハーブに囲まれ
    お客様に癒しとやすらぎのひとときを過ごしていただいています。

今日から新年度が始まりましたね。

 

 

学生の方はそろそろ新学期ですね。

 

 

・・・進学と言えば

娘が高校に進学する時の事を思い出します。

 

 

 

娘が1歳過ぎた頃に初めてベビーカーに乗せて美術館へ連れて行きました。

 

福岡県の県立美術館・・・大バチカン展でした。

 

 

私が離婚したのは娘が4歳位でしたが、

それからもチャンスがあれば、美術館やミュージカルなどに連れて行きました。

 

 

今思ったらよくやっていたなと思います。

 

・・・離婚して慰謝料も養育費も貰わなかったし(笑)

 

 

ただひたすら事務の仕事をしていましたね。

 

忙しい締めの日などは娘をひとりでお留守番させて夜9時頃まで残業したりもしていました。

 

今の時代では考えられないかもしれません。

当時は一生懸命でした。

とにかく育てなければ。仕事しなければと・・・。

 

たくさん淋しい思いをしたでしょうけれど淋しいなんて言った事のない子でした。

さびしいという気持ちがわからないとも言ってました。


確かに三人姉妹だった私とひとりっ子の感覚の差はあるのかも知れません。


お留守番している時はお部屋の掃除をしてくれたり宿題やお絵かきをしていた様です。

 


 

 

そんな生活が11歳位まで続きましたが、

母の病気や進学の事も考え実家に帰る事になりました。

 

中学2年生になったばかりのある日娘が高校は芸術科に行きたいと言い出しました。

 

やりたい事はやった方がいいと

早速家庭訪問の時にどうしたらいいかを担任の先生に相談しました。

 

 

そこからは娘に

「あなたはとにかく勉強と美術を頑張りなさい」と

 

・・・その頃事務をしていた会社を退職して仕事を探していたので

 

言っちゃたもののどう頑張ろうかと思った時に面接を受けたのが

出版社がやっている結婚情報サービスの30代以上の方を

対象にした部門でした。

 

お客様サービスを希望したのに面接の場で貴方は営業で入って下さいとの事。

 

営業なんて嫌いだし不安でいっぱいでしたがやってみる事にしました。

女性の責任者でしたがひとつひとつ丁寧に楽しく、厳しく教わりました。

 

 

午後からの出勤で夜は10時まで頑張りましたね。

土日は朝11時から面談をして夜は自社ビルのラウンジでのパーティーと

いう日もありました。

 

親子ともども本当に頑張りました。

 

娘が無事高校に入学した時は本当に嬉しかった宝石赤

 

でももし合格していなければ

生まれる時に違う選択をしていたのかもと思います。

 

 

私は娘を自分の娘だと思った事が一度もありません。



 

 

生まれた時から神様から預かった大切な子と思ってました。

どうやら他の方はそうではない方もいらっしゃる様ですね。

そちらの方がほとんどなのかな?



 

 娘だけれど尊敬する大切な人です✨



 

私は子供でも家族でも本当に学びの為に生れてくるのだと思っています。

 

 

私には今は旦那様はいませんが居ないことでたくさんの事を学びました。

 

私はそれを選んで生まれて来たのかもしれません。

 

 

 

娘との出会いをもたらしてくれた彼に今は感謝しています。

 

彼には会うこともないしどこにいるかもわからないけれど

彼のお母様や妹さんとは今もお付き合いがあります。

 

 

高校入学した娘が出展した県展や市展、文化祭、参観は仕事の合間に必ず行きました。


小学校の頃は参観日もマラソン大会もいってあげらなかった事もあったけれど・・・。

 



 

 

そして走りよってくる娘のお友達に

「しっかり勉強していろんな事にチャレンジすれば

きっと選択肢が広がるからね。」と励ましました。

それは自分にも言い聞かせていたのかもしれません。

 

やりたい事をやれるって幸せだと思います。

たとえそれがとても大変な事でも・・・。

 

 

子供の進学だけでなく、自分の人生も同じだと思います。

 

 

 

 

 そしてその時は

 壮絶な介護生活が待ち受けていることを

 まだ知る由もありませんでした✨