医療過誤事件の捜査対象だった品川美容外科池袋院(東京都豊島区)側に捜査情報を漏えいしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反に問われた元警視庁捜査1課警部、白鳥(しろとり)陽一被告(58)=懲戒免職=の公判が20日、東京地裁(吉村典晃裁判長)であった。検察側は懲役1年を求刑、弁護側は無罪を主張して結審した。判決は2月17日。
検察側は論告で「捜査担当という立場を悪用し、同僚の再就職先の確保を図ろうとした」と動機を指摘、「捜査の公正さを著しく害し、警察捜査への信頼を失墜させた」と批判した。一方、弁護側は最終弁論で「外科側から見返りや依頼があった事実はなく、捜査資料を渡すことはない」と無罪を訴えた。
起訴状によると、白鳥被告は品川美容外科池袋院での脂肪吸引手術を巡る業務上過失致死事件(09年12月発生)を捜査していた10年11月、同外科渉外室顧問だった警視庁元警部の千葉県野田市の自宅付近で、手術で死亡した女性(当時70歳)の鑑定書と捜査状況などが記された内部書類のコピーを元警部に渡したとされる。【和田武士】
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