放送大学の教科書「言葉と発想」伊藤笏康著


この本は凄い、この本だけで一通り学べば、少なくても辞書を片手に正確に英語で発信出来るようになる。


この本は文法の説明の一種の本だが、文法をだらだらと説明しているのではなく、英語人の発想と日本人の発想の差を話の軸にして展開されている。読んでいて目からウロコだ。


この本は強烈にお勧めしたい。この本は大学用に書かれたものだが、高校生にも十分過ぎるくらいに耐えられる内容の本だ。


例えば


He is playing tennis.


He plays tennis.


の違い。教科書的に日本語に訳してしまえばどっちも似てしまう訳だが、両者にはとてつもなく大きな違いがある。


I ate lunch.


I have eaten lunch.


の違いは何。


これが判ればとりあえず辞書を片手に英語を綴れる。


 この本のタイトルには英語を連想させる言葉がない。このタイトルだけでは英語の勉強の本だとは判らないだろう。また、著者自身も英語を核にはしているが、英語そのものではなく英語を通して言葉とその発想の事を書いたつもりであろう。そして、結局英語の勉強の本に仕上がったのだが、そのアプローチの仕方が既存の方法とは大きく異なる。

 この本は英語話者の発想からくる言葉の操り方を紹介したものである。なので今までの英語の本のイメージとは全く異なる。しかし、今後の外国語のアプローチはこうあるべきだと痛感する一冊だ。


言葉と発想 (放送大学教材)/伊藤 笏康
¥3,150
Amazon.co.jp

ちなみにこの本は放送大学で科目登録をして「言葉と発想」受講したら配本として無料で付いてきます。その際の2011年4月現在の科目登録料は11000円で単位認定試験を受け合格したら放送大学の単位として二単位もらえますが・・・・特に大学の単位など必要ないと言う方はこの本を3150円で買われるしか入手方法はありません・・・・・